スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.24

2021/01/25 ゴルフトゥデイ 編集部



ゴルフはミスのゲームというが、確率の高いゲームプランニングを心がければミスがミスでなくなるケースがよくあるもの。またミスを続けて出さないためのメルタルコントロールも学習しよう。90切りのちょっとしたヒントだけでもゴルフのレベルが上がるはずだ。

ゴルフトゥデイ本誌584号/106〜107ページより

パー5ホールをいかに攻めるか。これは90切りの大きなテーマといえると思います。ショットの精度が高いプロやシングルプレーヤーたちはパー5ホールでパーやバーディを多く取りますが、アベレージゴルファーの方々はパー5でスコアを崩してしまうパターンが多く見られます。それは、ショットをうまくつないでいかないと3オンが困難ですし、無理な攻めが大叩きを招きやすいからです。

たとえば480ヤードのパー5ホールがあるとします。ティショットがいい当たりでフェアウェイをキープし、残りは240ヤード。3番ウッドでグリーンの近くまで運びたいところでしょう。でも、ちょっと待ってください。第2打もグッドショットが打てたら3打目は残り40~50ヤードくらいとなりますが、中途半端な距離を正確に打てる自信はありますか?

スイングを加減しなくてはならない距離というのは、ツアープロたちにとっても難しいものです。アマチュアだったら、なおのことです。
それなら、加減しないで打てるほうが安心ですよね。パー5ホールの第2打で大事なのは、3打目で得意な距離を打てる場所へと運んでおくことです。私が以前キャディバッグを担いでいた古閑美保さんは80ヤードが大得意でした。本人も絶対的な自信があると口にしていましたし、2オンが不可能なパー5ホールでは必ず3打目を80ヤードの距離から打つ作戦を立てていたのです。

3打目はフルショットというよりも、8割くらいの力感で気持ちよく振れるスイングがベスト。力んだり緩んだりすることがなく、細工する必要もないから安定した距離が打ちやすいのです。残り240ヤードを2で割れば120ヤード。8番アイアンが得意なら2回使って3オンという作戦もいいと思います。自分の自信のある距離やクラブを上手に活用すればパー5ホールをパーで上がれる回数が増えるはずですよ。