ゴルフはグリップやアドレスの前に「クラブの使い方」を覚えるべし!

吉本 舞の“ゴルフ上達の近道”を教えちゃいます! 第1回

2020/10/31 ゴルフサプリ編集部



ゴルフがあっという間にうまくなれるコツを、吉本舞がわかりやすくレッスンするシリーズ。ゴルフ上達にはグリップやアドレスの基本をマスターすることが大事といわれるが、吉本は「それよりもクラブの使い方を先に覚えることが重要です」という。早くうまくなるためのクラブの使い方とは!?

ゴルフはテニスや卓球、それに野球などのように道具を使ってボールを打つスポーツです。でも、ゴルフが他のスポーツと決定的に違うことがあります。それはゴルフが止まっているボールを打つことと、ゴルフクラブという道具が異質といえる形状をしていることの2つです。

ゴルフをこれから始めたいという人は、まずグリップとアドレスを教わるのが一般的です。クラブの持ち方と構え方を先にマスターして、それからスイングの基本練習へと進んでいきます。でも、それよりももっと大事なことがあるんです。グリップとアドレスの基本もとても大切ですが、「道具の正しい使い方」を先に覚えるほうが絶対に早く上達します。ゴルフのキャリアが長い人は、グリップやアドレスの基本をマスターしていることと思います。それでいてスイングがなかなか安定しない、スコアがアップしないなどと悩むゴルファーがとても多いのは、道具の使い方を誤解しているためです。

ゴルフのクラブが異質なのは、テニスのラケットや野球のバットなどと違って、グリップの先に重心がないというところにあります。7番アイアンのヘッドを見ると、フェース面が三角形をしていますよね。そしてクラブを構えるとき、ヘッドの重心がシャフト軸の右側となります。アイアンに限らず、ドライバーなどのウッドクラブも一緒です。

グリップを指でつまんで持ち、クラブをぶら下げてみましょう。するとシャフトは地面に対して垂直とはならず、少しだけ傾きます。垂直となるのはグリップエンドの中心とヘッドの重心を結ぶ線です。そう考えるととても難しく感じてしまうかもしれませんが、ゴルフクラブを上手に使いこなすコツは、この重心を利用することにあるのです。ヘッドの重心にまかせてスイングする。これが道具の正しい使い方の基本です。