骨盤の動かし方を覚えて、歩いている時のような自然な体重移動を身につける!

ゴルフで美BODY|ゴルフピラティス/第10回 坐骨間の体重移動編

2020/10/30 ゴルフサプリ編集部



スムーズでバランスいい効率的なスイングを手に入れるには、そのベースとなる身体作りや身体のメンテナンスが重要。そこで、おすすめしたいのが、ゴルフピラティスだ。
ゴルファーのために考案されたゴルフピラティスは、美的スイングの要となる身体作りに効果があることはもちろん、美しい姿勢作りやシェイプアップ効果、ケガの予防にもつながる。

今回は、坐骨間の重心移動について紹介する。

ゴルフもほかのスポーツ同様、基本が大切。練習では毎回必ず基本をチェックして、行き詰まったら基本に戻る。それこそが、レベルアップには重要です。遠回りのようでも、実は上達への一番の近道になります。

しかし、基本というと中~上級者ほど、「初心者に戻る感じがして、ちょっと恥ずかしい」「基本はできている」と、やんわり拒否反応を示す人が少なくありません。

中には、さまざまな情報に惑わされた結果、いつの間にか基本を大きく外れてどんどん自己流になっていき、行き着いた先は“深い悩みの森”……という人も多く見てきました。

そんな深い森に迷い込んだ人やその道中に来てしまった人、どうしたらひと皮むけるのか分からない初心者、また、長くゴルフを続けていきたい熟年ゴルファーにお伝えしたいのは、「歩くようなスイング」を目指してほしい、ということです。

ゴルフは手でクラブを持って球を打つので、意識はどうしても手にいき、足が止まりがちです。そのため、クラブヘッドをボールにあてようとする動作から、手が先行して地に足つかない。左足に重心を移すより先に手が動き、左足を踏めていない。そんな、ギクシャクしたスイングです。

つま先立ちでカカトの浮いた状態のインパクト~フォローのせいで、振り抜けず「つまる」感じになり、振ったあとにバランスを崩すことにもつながります。

特に、スイング理論で“頭でっかち”になっている人は要注意。自分のスイングに理想や注意点をアレコレ盛り込んだはいいけれど、それぞれが分離していて統合されず、自分のものになっていな人は決してレアなケースではありませんよ。

こうなると、複雑な動きのスイングはさらに複雑になります。再現性が低く、スイングは安定しません。

一方、“歩く”という動作はどうでしょう?
歩行中は手足を自然に動かして、何も考えなくてもスムーズに体重移動していますよね。右足に重心が乗ると同時に左足が前に出て、なめらかに重心が移動する。身体の軸が大きくブレることもありません。

その感覚で、スイングするのです。

まずは、その場で足踏みしてください。自然な体重移動ができているでしょう。
次に、いつも通りクラブを持ちますが、正面から見た時、両腕とクラブで小文字の「y」の字になるように構えます。
そして、歩行の動きに合わせてホウキで床をはくように、腕を左右振ります。体重移動はスムーズなまま、手の動きと足の動きが自然につながっているはずです。

これが、「歩くようなスイング」のベースになります。
歩く時は、自然と前進しますね? 左右の体重移動を意識しながら歩く人は、いないと思います。前に歩くのです。スイングでも歩く時と同じように地面を真上から踏んで、左右ではなく前後を意識することが重要です。