“ガニ股”バックスイングで、ドライバーの飛距離が劇的アップ!

大西翔太コーチが教える「ゴルフスイングのツボ」 VOL.2

2020/11/13 ゴルフサプリ編集部



理論をわかりやすく展開し、実戦ですぐに役立つレッスンで大人気の大西翔太コーチ。
その大西コーチが、誰も知らなかったゴルフスイングのツボをこっそり教えてくれた。第2回目は、ドライバーの飛距離がなかなか伸びないと悩むゴルファーへのアドバイス。今の筋力のままですぐに飛ばせるようになるという。

皆さん、こんにちは。ツアープロコーチの大西翔太です。今回はドライバーショットの飛距離がすぐに伸びる方法をアドバイスしていきたいと思います。今ではクラブやボールなどの道具がかなり進化して、「昔よりも飛ばせるようになった」と実感しているゴルファーは多いことでしょう。その一方で「道具はよくなったかもしれないけど、飛距離が伸びない」と悩んでいる人も大勢いらっしゃいます。もし、あなたがドライバーが飛ばないというのなら、バックスイングで下半身が緩んでいることが考えられます。

「飛ばそう」と思うと腕や手に力が入りがちですが、腕力に頼らないようにしましょう。パワーのある人が有利なのは当たり前として、飛距離を伸ばす一番のポイントは下半身の大きな筋肉を使ってスイングすること。だからといって下半身を動かしすぎるのはNGです。両ヒザを動かしたり両足をバタバタさせたりしては下半身が緩むことになり、パワーが半減してしまいます。

飛ばない人にとくに多く見られるのが、バックスイングで左ヒザが右ヒザに近づいてしまうパターンです。こうなると腰と肩の回転差が生まれず、深い捻転が作れません。上体がスムーズに回転しているように見えても上体と下半身のネジレが作れず、飛ばしのパワーが蓄えられないのです。下半身の踏ん張りがきかないため、ダウンスイングで左腰が引けたりカラダが早く開いたりしてフェースの芯でとらえにくくなります。

下半身のパワーをフルに活用するには、積極的に動かすのではなくて、動きすぎないように我慢することがポイント。両足の踏ん張り感覚によって、下半身の大きな筋肉が使えるようになります。まずは両足の裏で地面をつかむイメージで構えましょう。「地面をつかむ」というと足の指で地面をつかむことと解釈されがちですが、両足の裏の全体に圧をかけて踏ん張ることと考えてください。誰かにカラダを押されてもビクともしない体勢を作っておくのです。バックスイングでは左ヒザをアドレスの位置にできるだけ止めておいて、左ヒザと両手が引っ張り合うイメージでクラブを上げていきましょう。「これじゃカラダが回らない」と思うかもしれませんが、回せる範囲でバックスイングすればOKです。