松山英樹もマスターズで使用!スリクソンZX5/ZX7ドライバーの飛びは!? どちらも高初速だけど、直進性と操作性で選ぶなら!?

試打のスペシャリスト・高橋良明プロがスリクソンの最新ドライバー2機種を打ち比べ

2020/12/01 ゴルフサプリ編集部



世界最高峰のPGAツアーのトッププロをターゲットに開発された『スリクソンZX5ドライバー』と『スリクソンZX7ドライバー』。その戦闘力を証明するかのように、松山英樹は『スリクソンZX5ドライバー』を初投入したプレーオフ第2戦「BMW選手権」で平均飛距離を20ヤード以上伸ばして優勝争いを演じてみせた。また、日本ツアーでも星野陸也、稲森佑貴、香妻陣一郎によって『スリクソンZX7ドライバー』が3連勝を達成。俄然注目を集めている2本の実力を高橋良明プロが検証する。

前作『スリクソンZ585ドライバー』と『同785ドライバー』にはドライバーをゼロから作り直すという意味で「ゼロスリクソン」という開発コードネームが与えられていたが、最新作『スリクソンZX5ドライバー』と『スリクソンZX7ドライバー』も前作に匹敵するほど大きな進化を遂げている。

「ゼロスリクソン」のキーテクノロジーは『ゼクシオ』譲りのカップフェースだった。広いエリアで高初速を実現すると同時にフェースの軽量化によって重心設計の自由度も上がるという利点がある。

だが、『スリクソンZX5ドライバー』と『スリクソンZX7ドライバー』では、ボディのフェース開口部に板状のフェースを溶接する従来型の構造に戻された。ボール初速世界一を目指しながら、有利なカップフェースをあっさり捨てた理由は「顔」である。カップフェースの場合、プロがもっとも気にするトップラインと溶接部分が重なるため面が歪んでアドレス時に違和感が生じやすい。トップラインをきれいに仕上げるにはフェース開口型が適しているのだ。高橋プロはアドレスした瞬間に設計者の意図を感じ取った。