スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.28

2021/05/26 ゴルフサプリ編集部



ゴルフは1球だけで勝負するスポーツではない。ティショットでミスしても2打目、3打目とどうつなげていくか考えればスコアのロスが少なくて済む。つまり、「ショットのリレー」だ。それがわかれば1打1打を大事にする気持ちが生まれて90切りだって実現する実現する。

ゴルフトゥデイ本誌588号/106〜107ページより

ドライバーショットを大きく曲げて、林の中に打ち込んでしまいました。さあ、大ピンチです。こんな場面では次のショットをどう打つかのマネジメントで、スコアに大きな差が表われます。「ここが勝負どころだ!」と言って、木と木の間の狭いスペースからグリーン方向を狙いにいく人は、90切りどころか100をよく叩いてしまう人です。

リスクを顧みないで強引な攻めに走ると、ボールを木に当てて大トラブルを招きやすいんですよ。林の中から勝負したって何にもなりませんし、かえって傷口を広げてしまうだけ。そこでティショットのミスを取り返そうとしないで、「いかにボギーで上がるか」を考えて作戦を立てましょう。

木と木の間の広いスペースから脱出させるのが鉄則とはいえ、「出すだけでいいや」とチョコンと打ってもダメです。ボールのところに行ってみたら深いラフだったり、グリーンを狙いにくかったりしたらボギーセーブが危うくなります。

90切りを目指す人なら、「ここは3打目が勝負!」と自分に言い聞かせてください。フェアウェイのどの辺に出しておけば次で自分の得意な100ヤードが打てるか、どの場所からならグリーンが狙いやすいか、などを十分に確認した上で目標を絞り、その場所までの距離も確かめてから打つようにしましょう。

クラブ選択にしても、「ウェッジで出そう」と安易に決めないこと。ボールが上がりすぎて、脱出ルートの先の木の枝に当たるケースがよくありますから、基本的には低い球で出すのがベストです。7~8番アイアンを短く持ち、ボールを右足の前に置いてハーフスイングくらいの振り幅で打つのがいいと思います。50ヤードくらいのランニングアプローチという感覚です。場合によってはユーティリティクラブを短く持ち、パターのイメージで打つのもアリですよ。いい感じでコロがってくれますから。