2021 MASTERS Review|不調だった松山の優勝への秘策

マスターズ直前に松山が変えていたこと

2021/06/03 ゴルフサプリ編集部



2021年の松山英樹は明らかに調子を落としていた。マスターズ前週までの9試合で予選落ちが2回もあり、1度もトップ10に入った試合はなかった。2018年以降は1度も優勝していない。それが一転してマスターズではアジア人初のマスターズ優勝を達成。その裏には、松山英樹の変化と秘策があった。

GOLF TODAY本誌 No.588 97〜103ページより

今年のマスターズの優勝予想で松山英樹はノーマークの大穴だった。しかし、松山英樹本人は開幕前日の時点で手応えを感じていたと語る。

「オーガスタにきて月曜日、火曜日、水曜日と時間がたつにつれてスイングが良くなっていったし、フィーリングも良くなった。だから、水曜日の時点で“今年、行けるんじゃないか”という気持ちになっていました」

そこには1週間前の「バレロテキサスオープン」での反省もあったそうだ。

「あの試合は初日が良かったのに、その後の3日間が良くなくて、ずっと怒っていた。他の人に当たったり、チームのみんなにも迷惑をかけたので、そのときに“何やってんだろう”とハッとした。それをマスターズの前に気がつけたのは大きかったと思います。マスターズではミスも受け入れて、今週は怒らずに、やってきたことを信じようと思いました」