五輪ゴルフをよりエキサイティングにするには競技形式のダイバーシティ化が必要?
佐渡充高のテレビでは語れなかったPGAツアー
ゴルフ番組やゴルフ雑誌ではあまり語られることのないトピックを、ゴルフジャーナリストやトーナメント中継の解説者として活躍する佐渡充高が取り上げ、独自の見解とともにお届けします。
GOLF TODAY本誌 No.592/99ページより
五輪ゴルフは112年ぶりに競技復活し東京五輪で2大会目。コロナ禍、猛暑、無観客という史上最も困難な条件下でも選手の情熱と多くの人たちの尽力で世界に誇れる大会となり、稲見萌寧のプレーオフの末の銀メダル獲得はうれしい結実だった。
そして次のパリ五輪からはIOCが求める競技のコンパクト化、スピード化、多様性など変化と工夫も必要だと感じた。プロゴルフツアーは成熟し、毎週のように高額賞金による試合が世界各地で開催、中継されている。国を代表してプレーする五輪ゴルフは選手にとって格別でも、男女ともに「72ホールのストロークプレーによる個人戦」のみでは単調に感じた人も多かったからだ。五輪においてもゴルフが注目競技であり続けるためにはツアー競技の常識を打破するほどのOne & Onlyが求められる時が来たと思う。