京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コース|隠れた宝石 ― 倭奴國編― 第弐回
行ってみたい! 時空のゴルフ旅
新しい旅が始まる。いわゆる名門コースとか、ビッグトーナメントを開催したとかいうコースではなく、気軽に行けてプレーできて、なんとも言えない味わいがあるコースを見つけて訪ねる。まだまだあります!「隠れた宝石」のようなカントリー倶楽部が。
GOLF TODAY本誌 No.592 14〜17ページより
京都へ行くと、決まってお気に入りの喫茶店を訪れる。京都は、趣のある喫茶店がそこかしこに点在している。
まるで茶室に入ったかのような6席しかない「直珈琲」は静かで心を安らげるし、老舗の「六曜社」や「イノダコーヒー」も悪くない。最近では、町家を改修した喫茶店も人気だ。
京都は、観光という部分を除外した視点で、じっくりと裏路地を探すように旅をすると、その密かな愉しみがみえてくるから面白い。
そのひとつが「京都ゴルフ倶楽部上賀茂コース」である。
コースは、世界遺産・上賀茂神社に隣接する境内地の杜(もり)にある。正確にいえば、上賀茂神社の境内杜と京都大学の演習林(研究のための山林)である。
この京都ゴルフ倶楽部の生い立ちは、今から思えば、まさに奇譚な物語といえる。