フィッティングを行うに当たって重要なことは先入観を持たないこと
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第18回
大蔵ゴルフスタジオの代表でフィッターの市川氏
フィッティングをして大きな効果が出るゴルファーがほとんどだが、中にはフィッティングを受けながら迷路に入ってしまう人も少なくないという。効果が出ないゴルファーには共通の特徴があるというのだが・・・。今回もゴルフライターのT島氏が切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
(T島)いつもぶっちゃけていますけど、更にぶっちゃけて聞いてみます。フィッティングがやりやすいお客様、やりにくいお客様ってあります?市川フィッター。
(市川)T島さん、僕の登場回に答えにくいテーマは、止めて下さいよ。
(T島)だって一応、大蔵ゴルフスタジオ代表でもあるから。
(市川)一応ってなんですか(笑)ではぶっちゃけてみましょう。もちろんありますね
(T島)私も試打会などでフィッティングやっていたから、何となく解る。フィッティング前に“あまり上手くないので・・”って言われる事が多いけど、ゴルフの上手さって関係ないよね。
(市川)そうですね。初心者だからやりにくい!と感じたことはありません。ボールに当たれば大丈夫です。だから初心者の方のお越しもお待ちしてます!
(T島)初心者の人も意外とフィッティングがスムースに進む!レディスゴルファーもそうじゃない?
(市川)はい。フィッティングしやすい場合がほとんどです。あまり先入観を持っておられない方が多いので。
(T島)“好き、嫌い”とか、“なんかダメ”とか“なんか好き”とか“振りやすい、振りにくい”など素直に答えてくれますよね。商品知識は特に要らないんですよね。逆に男性でクラブが好きな方は固定観念を持っていてコレじゃないとダメみたいな。窮屈さが感じられてちょっとやりにくかったり・・・・
(市川)フィッティングして選びたい!!という方はこだわりを持っている方が多いので、ご自身で勉強されている場合が多いです。それご自身の経験則に当てはめるのは当然です。でもそこで先入観が生まれる。僕は先入観や固定観念を打ち破って欲しいと思っているんですけど、“先調子は合わないんで”とまず打たなくても良いよという無意識の選択がかかってしまう。ちょっともったいないと感じますね。
(T島)朝食は味噌汁が無いと!とか面倒くさいよね。
(市川)そこはまあ好みですから、T島さん面倒くさい人嫌いすぎる(笑)
(T島)いやいや意外と大人ですから・・クラブを勉強されている事自体は、とっても素晴らしいのですが、今までのクラブ履歴を教えて下さる方も少なくないでしょ?〇〇はダメとか、〇〇が合ってる。それはデータとしてとてもありがたいよね。でもそこから、先入観を持ってしまうと、シンプルにジャッジしにくくなる。
(市川)シャフトだと重さや硬さ、クラブだとロフト角というのは、ゴルファーのスイングのスピードなどポテンシャルの問題もあるので、その部分は仕方ないとして、メーカーさんのイメージとか、T島さんが例で出したシャフトのキックポイントであるとか、1度リセットしてくれるとありがたいです。
(T島)試打会だと11度のRとか勧めると怒る人居ました。9度のSを出すと喜んだりとか・・まあフィッティングはそんなことないでしょうけどね。
(市川)そうですね。でも自分で決めた“9度のS”というところで躓く人が意外と多いんです。女性だと女性だからレディースクラブという固定観念です。
(T島)クラブに自称詳しいという人に、余計な一言を言われたばかりに迷路に入っちゃう人も多いですよね。T島用語では“毒を盛られた”と言います。
(市川)まあT島さんほどは、はっきり言わないですけど、よく聞きます。
(T島)フィッティングしていく上で、まずは先入観を持っていない方が有利ですよね。
(市川)そうですね。クラブの勉強している方だと、先入観を持っておられることをうまく利用して、答え合わせをしていく感覚でいろいろ試してもらえると、理解度が深まりますよ。
では、自分に適したモノを見つけるために、苦手なものを打ってみましょう!なんて、促すこともありますね。
(T島)なるほど!そこでいい結果が出たりするかも!