スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.34

2021/12/01 ゴルフサプリ編集部



スコアメイクのコツは、リスクを避けてプレーすることに尽きる。これは決して消極策ではなく、スコアを作るための積極策だ。ただし、ときには危険を承知の上でチャレンジすることも必要。自分の可能性を切り拓くキッカケとなるケースがよくあるからだ。

ゴルフトゥデイ本誌594号/106〜107ページより

フェアウェイが狭く両サイドがOBで飛距離よりも方向を優先したいときや、距離が短いパー4ホールだけど、飛びすぎると池やクリーク、バンカーなどのハザードに打ち込んでしまう危険があるときなどは、ドライバーを使わないで3番ウッドや5番ウッド、ユーティリティで打つことがありますよね。ティショットを刻んで打つレイアップですが、そうと決めたら「しっかり打つ」意識がとても大事です。

何故そういう話をするかというと、「ユーティリティを持てばフェアウェイにいくから大丈夫だ」と安易に打ってしまう人がとても多いから。無造作にティアップして、イージーに打った結果、左右に曲げてはレイアップの意味がありません。「これならドライバーで打てば良かった」と悔やむのも筋違いです。

逆にドライバーで打つのだったら、フェアウェイでなくてもラフでOKと割り切ること。ドライバーで残り100ヤード地点まで進めるなら多少のミスを許容すべきです。刻むとなると残り130ヤード残るのであれば、確実にフェアウェイに運んでおくのが大前提で、刻むからこそティショットを丁寧にしっかりと打たないとダメです。

ティアップする場所もティーイングエリアの右端寄りから打ったほうがフェアウェイを狙いやすいか、あるいは左端寄りがいいのか。ティーイングエリア上の平坦な場所を選ぶとか、目標までの距離に合わせて使うクラブを選定するなど、アライメントやルーティンワークにも気を配ってショットの成功率を上げることにベストを尽くしましょう。

またティアップして打つと、ボールの高さも当たり方も変わります。一般的にはフェアウェイから打つよりも出球が高くなり、球がつかまりやく左にヒッカケやすくなります。その点を考慮して、目標を少し右寄りに設定するといいと思います。いずれにしてもレイアップは簡単なショットではありませんよ。