使うプロと使わないプロでは成績に大きな差が出る!? カーボンウッド「ステルス」の進化しすぎた飛び
プロコーチ・黒宮幹仁がカーボンフェースの性能を試打レビュー【PR】
2022年1月12日の公式発表前から世界中のゴルファーをザワつかせたテーラーメイドゴルフのニューモデル「ステルス」シリーズ。発表と同時にあらゆるメディアが取り上げ、カーボンウッドの性能を伝えている。当サイトでも試打インプレッション記事を複数公開しているが、改めてテーラーメイド製品に詳しいプロコーチ・黒宮幹仁プロにインプレッションをしてもらった。
取材協力/トヨタセントラルゴルフ練習場
写真/相田克己、圓岡紀夫
「ステルス」シリーズの性能を確かるため、テーラーメイド契約プロの黒宮幹仁プロのもとに赴いた。2021年の大ヒットモデル「SIM2」を愛用していることもあり、カーボンウッドとの違いについて、リアリティのあるインプレッションを聞けると思ったからだ。そして、さっそく「ステルス」「ステルスHD」「ステルスプラス」という3タイプの中から、スタンダードなヘッドである「ステルス」ドライバーから打ってもらったのだが……。
「カーボンウッド、すごいですね(笑)」
一打目を打った黒宮幹仁プロは、開口一番、呆れたような表情とともに呟いた。それもそのはず、試打一打目から300ヤードを超える飛距離が出てしまったのである。
「まず、初速性能が段違いですね。普段の僕のボール初速は、だいたい67〜68m/sですが、ステルスだと69.9m/s……2m/s近くも増えています。それに、ヘッドスピードも普段の47m/sから49m/s弱まで速くなっています。これはすごいなぁ、でもなんでだろう!?」
計測データのエラーも疑いつつ、その後も続けて何発か打ってもらったが、結果はどれも同じようなもの。300ヤード近い飛距離が立て続けに計測された。そして、初速以上に黒宮コーチを喜ばせたのが打ち出し角度とスピン量の適正化だ。
「打ち出し角度は普段よりも2度くらい、スピン量は200〜300rpmくらい増えています。増えているというのは、僕の場合は適正に近くなっているという意味です。ステルスだと、打ち出し角度が15度前後になって、スピン量は2500〜2700rpmくらいで落ち着いていますよね。普段は、打ち出し角度が12度前後、スピン量は2200〜2300rpmくらい。強い打球ではあるんですが、もう少しキャリーを伸ばしたいと思うような弾道なんです」
そして、フェースがカーボンになって、とても気になっていたという打球音・打球感については、
「カーボンだと言われなければ、チタンフェースだと疑わないでしょうね(笑)。本当にカーボンなんですよね、これ。ただ、感触は良い意味で独特ですね。感じ方は人それぞれということもありますが、僕はすごい好きです。インパクトでボールがドシーンときて、即座にバーンと弾き出されるような気持ちのいい打球感。ボールの重さを感じることができるので、ドライバーに操作性を求める人なんかは好みの感触だと思います」