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使うプロと使わないプロでは成績に大きな差が出る!? カーボンウッド「ステルス」の進化しすぎた飛び

プロコーチ・黒宮幹仁がカーボンフェースの性能を試打レビュー【PR】

2022/02/04 ゴルフサプリ編集部

プロコーチ・黒宮幹仁がカーボンフェースの性能を試打レビュー

2022年1月12日の公式発表前から世界中のゴルファーをザワつかせたテーラーメイドゴルフのニューモデル「ステルス」シリーズ。発表と同時にあらゆるメディアが取り上げ、カーボンウッドの性能を伝えている。当サイトでも試打インプレッション記事を複数公開しているが、改めてテーラーメイド製品に詳しいプロコーチ・黒宮幹仁プロにインプレッションをしてもらった。
取材協力/トヨタセントラルゴルフ練習場
写真/相田克己、圓岡紀夫

試打一打目から飛んだ!!「僕、普段は300ヤードなんて飛ばないんですけど」

プロコーチ・黒宮幹仁がカーボンフェースの性能を試打レビュー
「普段の僕の飛距離は270ヤードくらいなんです。だから、300ヤードっていうのは(笑)驚きました」(黒宮)

「ステルス」シリーズの性能を確かるため、テーラーメイド契約プロの黒宮幹仁プロのもとに赴いた。2021年の大ヒットモデル「SIM2」を愛用していることもあり、カーボンウッドとの違いについて、リアリティのあるインプレッションを聞けると思ったからだ。そして、さっそく「ステルス」「ステルスHD」「ステルスプラス」という3タイプの中から、スタンダードなヘッドである「ステルス」ドライバーから打ってもらったのだが……。

「カーボンウッド、すごいですね(笑)」

一打目を打った黒宮幹仁プロは、開口一番、呆れたような表情とともに呟いた。それもそのはず、試打一打目から300ヤードを超える飛距離が出てしまったのである。

「まず、初速性能が段違いですね。普段の僕のボール初速は、だいたい67〜68m/sですが、ステルスだと69.9m/s……2m/s近くも増えています。それに、ヘッドスピードも普段の47m/sから49m/s弱まで速くなっています。これはすごいなぁ、でもなんでだろう!?」

計測データのエラーも疑いつつ、その後も続けて何発か打ってもらったが、結果はどれも同じようなもの。300ヤード近い飛距離が立て続けに計測された。そして、初速以上に黒宮コーチを喜ばせたのが打ち出し角度とスピン量の適正化だ。

「打ち出し角度は普段よりも2度くらい、スピン量は200〜300rpmくらい増えています。増えているというのは、僕の場合は適正に近くなっているという意味です。ステルスだと、打ち出し角度が15度前後になって、スピン量は2500〜2700rpmくらいで落ち着いていますよね。普段は、打ち出し角度が12度前後、スピン量は2200〜2300rpmくらい。強い打球ではあるんですが、もう少しキャリーを伸ばしたいと思うような弾道なんです」

そして、フェースがカーボンになって、とても気になっていたという打球音・打球感については、

「カーボンだと言われなければ、チタンフェースだと疑わないでしょうね(笑)。本当にカーボンなんですよね、これ。ただ、感触は良い意味で独特ですね。感じ方は人それぞれということもありますが、僕はすごい好きです。インパクトでボールがドシーンときて、即座にバーンと弾き出されるような気持ちのいい打球感。ボールの重さを感じることができるので、ドライバーに操作性を求める人なんかは好みの感触だと思います」

プロコーチ・黒宮幹仁がカーボンフェースの性能を試打レビュー
「飛んでいるとは思いますが、もう少し打ち出し角度とスピン量が増えたらもっと飛ぶはずと思っていたんです」(黒宮)

カーボンフェースになってヘッド前部が軽くなったことで、ヘッドスピードが上がった?

プロコーチ・黒宮幹仁がカーボンフェースの性能を試打レビュー

ヘッドスピード、ボール初速、打ち出し角度、そしてスピン量。「ステルス」ドライバーでは、そのどれもが黒宮プロにとって適正かつ最高のものとなった。では、どうしてこのような理想的な結果が得られたのか? 試打を行いつつ、黒宮プロとともに考察した。

まずヘッドスピードとボール初速だが「ステルス」シリーズには「SIM」シリーズから受け継がれ、進化した「イナーシャジェネレーター」が搭載されている。これは、ソール後方のウェイトの形状をトゥ側に傾けたアシンメトリーデザインにすることでハーフウェイダウンからインパクトにおける空気抵抗を低減し、ヘッドスピードを向上させるというものだ。この「イナーシャジェネレーター」による効果が発揮されたというのが大筋だとは思うのだが。

「当然、イナーシャの効果もあると思います。ですが、もうひとつカーボンフェースになってヘッドの前部が軽くなったことも要因じゃないかと思うんです。打つ前は、正直に言って重心がすごい深くなった分、ダウンスイングでヘッドが“垂れ”たり、ロフトがつきすぎるかもしれない? という不安がありました。だけど、ボールに対して、すごい自然に強くインパクトしていける感覚を持てました」

スクエアにインパクトし、気持ちよく振り抜くには、フェースと左手の甲の向きが一致している感覚がほしいという黒宮コーチ。

「カーボンフェースになったことで、フェース側が軽くなったから、自然にインパクトに向かえる感覚を持ってスイングできるんだと思います。だから、ヘッドスピードが上がったんじゃないですかね。それに、入射角の適正化というメリットもありそうです」

この話を裏付けるのが「2度くらい打ち出し角度が増えた」という、黒宮コーチの計測結果だ。

「僕の場合、ステルスならロフトが立ちすぎたりせずにインパクトすることができます。このことは、ハンドファーストが強すぎて打ち出し角度が低くなってしまうというゴルファーにとっても、大きなメリットでしょうね。入射角が適正化することで、打ち出し角度もスピン量も理想に近づけます」

「ステルス」シリーズのスタンダードシャフト・TENSEI RED TM50 (22')装着時のクラブ長さは45.75インチ。だが、もっと短いクラブを振ったときのような、シャープな振り感が得られるという。

「ギアが好きな方はご存知だと思いますが、テーラーメイドの300ミニドライバーというのがありますよね。ヘッドは307ccで、長さは43.75インチ。ステルスの振り感は、あのクラブを振ったときの感覚に似ています」

「低スピン=飛ぶ」じゃなくて「適正スピン」だから飛ぶんです

プロコーチ・黒宮幹仁がカーボンフェースの性能を試打レビュー

黒宮幹仁(くろみや・みひきと)。ジュニアゴルフ時代は松山英樹や石川遼と切磋琢磨してきた経歴を持ち、プレーヤーとしての経験を生かしたコーチングが人気のプロコーチ。KUROMIYA Golf Academy主宰。テーラーメイド契約プロ。

『高初速・高打ち出し・低スピン』よくある飛ぶドライバーのキャッチコピー。

ここまで読んでいただければ「ステルス」シリーズも、この重要ポイントをしっかり押さえているということがお分かりいただけるかと思う。だが『低スピン』に関しては、詳しい説明が必要だろう。

結論から言えば「ステルス」ドライバーは、低スピンのボールを打つことができるのだが、そんな短い言葉だけで表現することはできない。

「ヘッドスピード47m/s前後の僕の場合は、だいたい2700〜3000rpmが一番遠くに飛ばせるスピン量です。2000に近くなったり、2000以下のスピン量になるとドロップしちゃうんです。「ステルス」は低スピンではありますが、初速と打ち出し角度の向上とのバランスがとても良くて、最終的に飛ぶ弾道になるというふうに思います」

そもそもスピン量というのは、フライト時間に対して適正であるかどうかで判断しなければいけないと黒宮プロは言う。

「たとえば、打球の滞空時間が3.5秒だった場合、スピン量は4000rpmくらいはないとボールはドロップしてしまいます。ですから、一概にスピン量が多いから飛ばない、スピン量が少ないから飛ぶ、という認識はクラブ選びでミスをする原因になります。3タイプのヘッドが用意されている「ステルス」シリーズを選ぶ際にも、その点は注意が必要です」

では、ここからは3タイプある「ステルス」シリーズ、それぞれのヘッドについて言及していく。

\ステルス開発裏話/

「メタルから、時代はカーボンへ」


アベレージゴルファーに最初に試してもらいたいのは「ステルスHD」

「ステルス」シリーズにおけるスタンダードモデルは「ステルス」。ボールがつかまりやすく、上がりやすいのが「ステルスHD」。そしてツアープロ・上級者向けとなるのが「ステルスプラス」。ちなみに「ステルスプラス」はセレクトフィットストアのみでの販売となっている。

では、大きくアベレージ向け、上級者向け、ハードヒッター向けという分け方で3タイプのヘッドを分類してもらおう。

「アベレージゴルファーに最適だと思うのは、ダントツで「ステルスHD」です。ほか2タイプとは、ボールの上がりやすさ、つかまりが明確に違います。「ステルス」シリーズは、基本的に”小顔”なイメージになっていますが「ステルスHD」は、その中でも若干やさしめな印象を持たせてくれます。それから、何よりもスイートエリアがすごい広いです。「ステルス」も広いのですが「ステルスHD」のほうが、打点のブレには強いと感じました。それから、正直……僕も「ステルスHD」を使いたいな、と思ってしまいました。苦手なロケーションとか、左(後方)から風が吹いているシチュエーションでも安心して振っていけるやさしさがあるんです。女子プロも使うなら、これなんじゃないですかね」

「若干、SIM2シリーズよりも小顔に見えるヘッドです。ステルスプラスは“逃げ顔”なので、ハードヒッターが叩きにいけますね」(黒宮)

さて、では「ステルス」「ステルスプラス」はどうだろう。

「まず「ステルスプラス」はハードヒッター向けです。3タイプの中で最もスピンが少なくなるので、ヘッドスピード40m/s前後では球は強くはなりますが、弾道が低くなりすぎてしまいます。その代わり、ハードヒッターが打てば、とんでもなく飛びそうです。そして、ヘッドのコントロールがしやすいので、球筋の打ち分けも容易です。「SIM2」シリーズで、ヘッドに重さを感じてインテンショナルなボールが打てない、と感じていたハードヒッターに試していただきたいですね。

次に「ステルス」ですが、このヘッドもパフォーマンスを活かし切るなら、ヘッドスピード42m/s以上は欲しいところです。僕の場合はスピン量が適正化しましたが、基本的には『高打ち出し・低スピン』となっているので、ある程度のパワーがないとカーボンウッドの恩恵を受けきれないと思います。ただ、3タイプ全般にも言えることなのですが、現在主流となっている高慣性モーメントドライバーにはない“振りやすさ”があるので、意外と幅広いゴルファーにフィットするかもしれません。「ステルスHD」だとしっくりとこない、そんな方は「ステルス」を試してみてください。合わせるシャフトを吟味すれば、さらに良い結果が得られると思います」


また、試打の際にはできるだけ本球でコースで飛びを体感してほしいと黒宮プロ。

「練習場のボールでも「ステルス」のほかとは違う性能はわかると思います。ですが、今回の取材では練習場のボールと本球で試打をして、本球で打った打球のすごさに驚かされました。ですから、もし可能ならコースで試して、このすごい飛びを体感してもらいたいですね」

まとめ:「テーラーメイドの開発力には脱帽。進化速度が速すぎます」

さて、このあたりで黒宮プロにカーボンウッド「ステルス」シリーズの総評をもらって終わりたいと思う。

「総評は、最高です(笑)。まず、飛距離がすごい。飛ぶ弾道が簡単に打てる。そして、カーボンフェースという挑戦的なテクノロジーを取り入れていて、ここまで完成度の高いものを作ってしまうということには、本当に脱帽です。従来モデルよりも明らかに進化していますし、これから出てくるニューモデルに対する期待も抱かせてくれたクラブです。正直、ここまで“性能の違い”を出してしまったら、今シーズンの女子プロのドライビングディスタンスや試合の成績に大きな影響が出るんじゃないですかね。テーラーメイド契約プロだけ、すごい飛ぶようになっているかもしれないので、ツアーのスタッツにも注目してもらいたいと思います」

テーラーメイド契約プロたちの試打コメントも参考に!

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