パーシモン、メタル、そしてカーボンウッドへ ~ドライバーの新しい時代がはじまる~ |テーラーメイド ステルス【ギアモノ語り】
新作ではなくて、新しい時代―。1979年にテーラーメイドが世界初のメタルウッドを発売したことで、ドライバーの歴史は、パーシモンからメタルウッドの時代に突入。そして2022年、テーラーメイドはカーボンウッドを発表。ふたたび、ゴルフクラブの新しい時代を作ろうとしている。
GOLF TODAY本誌 No.597 81〜85ページより
ただの新作ではないことは、開発期間からもわかる。『ステルス』の開発がはじまったのは2000年。テーラーメイドがまだ『300シリーズ』を発売していた時代から“ステルス”と呼ばれた極秘プロジェクトは動いていた。
「米国のテーラーメイド本社でも、その開発の詳細を知っていた者はほとんどいませんでした。一部の限られたメンバーで長年にわたって極秘裏に進めていた開発プロジェクト。その開発期間のコードネームが隠密とか、レーダーに探知されないことを意味する『ステルス』だったのです」
そう語ったのは現在、テーラーメイドゴルフ(株)でプロダクトディレクターを務める高橋伸忠氏。高橋氏が『ステルス』の存在を知ったのは、いつだったのか?
「2018年頃です。当時は『M5/M6』を発売していましたが、情報としてカーボンフェースが製品化できそうだということが入ってきました。しかし、今までのチタンフェースとは全く違う構造なので、量産体制もイチから作らないといけません。その生産が本格的にはじまったのが2020年以降です」