春のアプローチはPWのコロがしで上手にスコアメイク!
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.38
冬から春へ。季節が変われば、コースの顔も移り変わってくる。春のコースには春の顔があることを肝に銘じてプレーすることが肝要だ。好スコアを出すには結果を先に求めずスタートからゴールまで、自分が実行すべきポイントに気持ちをしっかり向けよう。
ゴルフトゥデイ本誌598号/106〜107ページより
いよいよシーズンイン! 寒い季節はゴルフを封印していた人も、プレーしたくてウズウズしていることでしょう。今回は春ゴルフをエンジョイするための注意ポイントを、私の経験を通して説明したいと思います。
ツアーキャディとしてよく3月の初めからトーナメント会場に足を運んでいましたが、春は風が強いというイメージがあります。冬も風が強いですけれど、春は違った意味での強さなのです。最初は暖かく感じる風が南から吹いていたのに、途中から急に風向きが変わって寒い北風がビュービューなんてことがよくあって、風向きと気温の変化が大きい。
暖かければカラダがよく動くから、球が冬よりも1割増し、アイアンなら一番手ほど飛びます。その分、球が上がりやすいので風の影響を受けやすい。寒くなれば真冬並みにカラダが縮こまってカラダが動きにくく、球があまり飛ばなくなります。
その点を考慮して風向きに絶えず気を配り、クラブ選択や目標設定の判断ミスを少なく抑えましょう。ダウンベストを着用するなど、気温の変化に対応しやすいようにウェアを工夫するのも大事なポイントです。
もう一つはアプローチを打つ前にボールのライをよく確かめること。春は芝がまだきれいに生え揃っていない場所が多く、地面は冬ほど硬くはない。SWでボールをクリーンに打つのはとても難しい状況ですから、こんなときプロたちはAWやPW、9番アイアンなどを持ち、低くコロがします。ピッチエンドランやランニングアプローチを多用し、簡単なゴルフでスコアをまとめているのです。
フェアウェイでも鋭角に打ち込んだらフェースの刃が刺さって大ダフリということもあります。ボールのライがあまり良くないと判断したら、打ち込まず払い打ちのイメージでスイングしましょう。