ゴルフのマナー、これだけ知っていれば大丈夫!
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第12回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
撮影/篠原嗣典
「ゴルフはさ。エチケットが大事なんだよ」
というようなことを偉そうに言うオールドゴルファーはたくさんいます。
2018年まで、ゴルフ規則の第一章は、エチケットだったからです。
まあ、この手の話をするベテランの8割ぐらいは、実際のエチケットの全文を一度も読んだことがないのに、知ったかぶっているだけなので、誠意を持って対応する時間がもったいないと言えます。
ゴルフをする人の内、自らが審判なのに、ゴルフ規則を一度も読んだことがない人が圧倒的多数だという不思議な状態が続いているので、2019年のルール改正で「第一章 エチケット」はゴルフ規則から消えた事実を知らない人が多いのも納得できます。
エチケットの綴りは、“etiquette”となります。語学の知識がある人なら、一目で英語っぽくない、とわかるそうです。エチケットは、フランス語なのです。
フランス語のほうが英語よりも言語として古いので、エチケットは、英語のチケットの語源になったと考えられています。
ゴルフ規則に存在したエチケットも、ゴルフをする資格を明文化した側面がありました。ゴルフのチケットというわけです。
エチケット・マナーと一緒に語られるケースもありますが、エチケットは、最小限にして、絶対条件のマナーの集合体です。
かつては、エチケットは礼儀、マナーは作法だと説明することもありました。
ゴルフ規則に、エチケットの章がなくなったからといっても、新しいゴルフ規則を読んでみれば、その精神は消えていないことがわかります。