ベン・ホーガン “ヒールを下げる” 逆転のフェースターン
アイアンが際立つ!強い”決め球”の作り方[第9回]
“決め球”作りにはフェースコントロールが必須。だが、大型ヘッド系は操作しづらいという意見が多い。「それはトゥを閉じようとするから」と森プロ。「“ヒールを下げる”ホーガン流なら、ターンは自在です」
GOLF TODAY本誌 No.599 73〜77ページより
〝決め球〟を作るのに、フェースコントロールをどう考えるかは大きなポイントになる、と森プロ。
「バックスイングからダウンにかけて、フェースの開閉を抑えるほうが安定しやすい、または慣性モーメントが大きくて開閉しづらい大型ヘッドは、シャットに上げて開閉を抑えたほうがいい、といった意見をよく聞きますが、ホーガン流ではまったく逆です」
ホーガンはフェースを開きながら振り上げ、ハーフウェイダウンまで開きっぱなし。それでもフックに悩むほどつかまえていた。
「ホーガンはダウンで、振り上げたプレーンよりインサイドから下ろすイメージを重視していましたが、これは手元をヘッド軌道より下げるイメージ。ヘッドのトゥを軸に、ヒールとシャフトを下げる動きになります。舟の櫓を漕ぐように、シャフトを移動させてヒール側を〝開く〟わけです。こうすると、確実にフェースを戻せます」