どんなコースが良いコース?間違いだらけのコース評価の真相を究める!
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第42回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
今から約20年前、僕はほぼ月一で親子ゴルフ大会を主催していました。当時、石川遼プロの影響で、ジュニアゴルファーブームみたいな雰囲気がありましたが、子どもをプロにするとかいう夢のお手伝いするのではなく、単純にゴルフの面白さを親子で味わう機会を提供することが目的のイベント。告知から数時間で定員になるような人気があった時期もありました。
「毎回、このコースで開催して欲しいです」
常連になっていた小学校5年生の女子ゴルファーからお願いされたことがありました。
親子ゴルフ大会は毎回会場を変えて開催していましたが、そのコースはバブル期に贅を尽くして作られたコース。お城のような豪華なクラブハウスが有名で、女の子の親子に大人気でした。
子どもは今も昔も、正直です。古いコースや、チープなコースは女性用の施設がオマケのような感じで、面積が小さかったり、使い勝手が悪かったりすることが珍しくありませんでした。豪華なクラブハウスは、それとは正反対に女性の施設が充実しているケースが多かったのです。
例えば、男性のお風呂はどこも大きなホテルの大風呂ぐらいの施設ですが、女子用のお風呂はその数分の1で、4人同時に入ったら、5人目は誰かが出るまで待たなければならないような規模だったりするのです。
それが同じようなスケールの大風呂があったり、パウダールームが女優ライト付きの鏡(鏡の左右に複数の明かりが付くようになっていて、顔に影ができない鏡)で、それも6台も並んでいたりすれば、子どもでなくとも好印象を持つというわけです。