「スイング軌道よりもスタンスの向きを変えた方がいい」勝みなみのショットの精度がアップした訳とは?
進化する技術「私流」トーナメントにおけるプロのコメントからテクニックを深掘り!VOL.2
日本女子オープン最終日に68をマークし、逆転で大会2連覇を飾った勝みなみ。3日目にティショットを連続して左ラフに打ち込んだ際、スイングの異変に気がついたという。勝の場合、今年からオープンスタンスに構え、インサイドアウトの軌道で振り抜くようにしているが、インサイドアウトに振り抜く度合いが小さいと、左サイドに打ち出す確率が高くなる。それを防ぐために、インサイドアウトの軌道を強くしたところ、ボールが真っすぐ飛ぶようになった。
GOLF TODAY本誌 No.606/134〜135ページより
撮影/圓岡紀夫
協力/大箱根CC イラスト/庄司 猛
取材トーナメント/CAT Ladies
勝みなみ15歳でツアー初優勝を飾った勝みなみ。当時はオープンスタンスに構え、インサイドアウトの軌道でクラブを振っていたという。
「小さな体で長いドライバーを振り下ろす際、少しでも振り遅れるとクラブフェースが開いたままインパクトを迎えます。その遅れを取り戻すためにオープンスタンスにしていました」。
その後、スクエアスタンスに戻した時期もあったが、再びオープンスタンスに戻した。
「体を回転するスピードが速くなってきたので、スクエアスタンスだとボールを右に打ち出すようになったのです。スイング軌道を変えるよりもスタンスの向きを変えた方がいいと思い、オープンスタンスに戻しました」