今週の女子ツアーは静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースで「ヤマハレディースオープン葛城」が行われます。今季本州初開催となる大会の見どころはどこか。チケット購入方法、放送・配信予定と合わせて紹介します。

撮影／相田克己

女子ツアーでも指折りの難コースとして知られる葛城ゴルフ倶楽部 山名コースをどう攻略するかが最大のポイントになる。

同コースは名匠の誉れ高い井上誠一設計。戦略性の高いレイアウトと小ぶりでスピードの出るグリーンが、選手の底力を試している。

4日間大会になった2013年以降、優勝スコアが2ケタアンダーとなったのは2021年のわずか1回。一方で4日間通算アンダーパーの人数が5人に満たなかったのは3回もある。

昨年は西郷真央が3日目を終えて通算12アンダーで独走態勢を築いていたが、雨で冷え込んだ最終日は76と大苦戦。辛うじて1打差で逃げ切っている。その最終日の平均ストロークは74.4058という難しさだった。

難ホールがたくさんある中でも注目したいのが、終盤の16番パー4と17番パー3だ。16番は425ヤード、17番は195ヤード（いずれも昨年のヤーデージ）と、ともにたっぷりと距離があり、スコアを崩す選手が続出。昨年は16番が難易度1位で17番が同2位だった。この2ホールでどんでん返しが起こるかもしれない。

ディフェンディングチャンピオンの西郷真央、2年前に大会記録の12アンダーで優勝した稲見萌寧、昨年の年間女王・山下美夢有、メルセデス・ランキングでトップに立った吉本ひかるらが出場予定。トップクラスの選手たちが難コースに挑む姿を見届けたい。