クラブ買い替え時や上達の強い味方「計測器」 でもデータの計測や解析、正しくできてる?
重箱の隅、つつかせていただきます|第35回
スイング、ゴルフギア、ルールなどなど…。ゴルフに関わるすべての事柄の“重箱の隅”をゴルフライター・戸川景が、独自の目線でつつかせていただくコラムです。
Text by Hikaru Togawa
Illustration by リサオ
GOLF TODAY本誌 No.613/106ページより
これから先、ティーチングもクラブフィッティングも、弾道解析やスイング解析をデジタル数値で捉えなければ、ジュニア相手でも説得できなくなる時代になるだろう。機器の開発も日進月歩かもしれないが、都度アップデートしていく必要がある。
30数年前、ドライバーがパーシモンからメタルに移行する際、上手く使いこなせたプロと、全くダメになってしまったプロがいた。もし、現在の弾道測定器がそこにあったら、その原因を解明してすべてのプロがスムーズに乗り換えられたかもしれない。
現代でも、クラブを替えたことで成績が下降するプロはいるが、もしデータ解析の専門家がタッグを組めば、そういった現象はなくなっていくと思う。
一般アマチュアもクラブ買い替えやレッスンを受けて〝なんとなく良くなりそう〟ではなく、データとしての変化や上達がハッキリわかるようになる。信頼できる指導者・アドバイザーになるには、的確なデータ解析とともに、その数値を確実に変化させられる技能が問われるようになるだろう。