今週の女子ツアーは千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コースで「ニチレイレディス」が開催されます。歴史あるコースが舞台となっている大会の見どころはどこか。放送・配信予定と合わせて紹介します。

撮影／相田克己

会場の袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コースは1965年オープンなので、60年近い歴史がある。1973年には日米共催競技である「TOTOジャパンクラシック」の第1回大会（当時の大会名は「LPGAジャパンゴルフクラシック」）が行われており、多くの海外選手がプレーしている。

コースはしっかりと林にセパレートされており、グリーンは小ぶり。ここに会場を移した2010年以降の優勝者をみると、李知姫や申ジエ、鈴木愛、西村優菜ら飛距離よりも正確性に秀でたタイプが多い。

昨年優勝の西村は米女子ツアー参戦中のため不在。注目は大会最多の4勝を誇る申ジエだ。過去8回の出場でトップ10入りが7回もあり、最も悪い順位が12位。平均ストロークは69とコース攻略法を手の内に入れている感がある。大会5勝目に向けてどんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

先週、その申を2位に従えて今季2勝目を飾った岩井千怜も優勝候補の1人。昨年の今大会は予選落ちを喫しているが、未勝利だった当時とはレベルが違う。自身2度目の2週連続優勝を狙っていく。

メルセデス・ランキング1位の山下美夢有はここ5試合の成績が2位、優勝、優勝、3位、2位という驚異的な安定感を誇っている。その間、最も悪いスコアが70で、9ホールで終了した「リシャール・ミル ヨネックスレディス in 朝霧」の最終日を除けば11ラウンド連続で60台をマークしている。

山下は飛距離よりも正確性が秀でており、歴代優勝者とタイプが合致。今週も60台連発でギャラリーを沸かせてくれることに期待したい。