テーラーメイド『TP TRUSS M2TC パター』は現時点で最も完成形に近づいたツノ型ヘッドのパターだ!

テーラーメイドの『TP TRUSS M2TC パター』」をロマン派ゴルフ作家が検証する!

2023/06/19 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



「TP TRUSS M2TC パター」をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。

撮影/篠原嗣典

テーラーメイドは、『TP TRUSS M2TC パター』を2023年5月26日に発売した。新しい『TP TRUSS パター』は、日本国内専用モデルのパターだ。つや消しのシルバーのヘッドが特徴で、ブレード型(4種)、マレット型(1種)、ツノ型(2種)の全7種類のヘッドデザインをラインアップ。今回試打したのは、ツノ型のセンターシャフトである。

名称にも入っているように最大の特徴は「トラスホーゼル」だが、最新の「カーボンコンポジット トラスホーゼル」を搭載しているのだ。三角ネックの内側がカーボン繊維になっていて、その内側は衝撃吸収材が使われている。打感と打音の向上を狙ったというが、実際には軽くできたことのほうのプラスが大きいと推測できる。

『TP TRUSS M2TC パター』のフェースは、お馴染みの「PURE ROLL インサート」で、ヘッドの素材は「303ステンレススチール」。何の文句も出ないように、現時点で詰め込める要素を全て詰め込んだパターになっていて、お見事!と声をかけたくなってしまった。

さらに観察すると、ソールに面白い特徴が出ている。後方に伸びた2本のツノの部分は、内側がえぐられているのだ。重量を落とすことが目的だが、フェース寄りのトゥとヒールには、ウェイトが埋め込まれている。

これは、前方重心のパターの特徴そのものだ。そういう方面でも最先端のパターを狙ったのだと思われる。