今週の女子ツアーは北海道の真駒内カントリークラブ空沼コースで「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」が開催されます。リニューアルした大会の見どころはどこか。放送・配信予定と合わせて紹介します。

撮影／相田克己

昨年まで「ニッポンハムレディスクラシック」として開催されていた大会が、特別協賛にミネベアミツミ株式会社を迎えて「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」として新たなスタートを切る。会場は札幌市の真駒内カントリークラブ空沼コース。札幌市の中心部から約20kmという近さである。

今週は米国で「全米女子オープン」があり、日本からもメルセデス・ランキング上位者が大勢出場する。つまりは、ニューヒロイン誕生の大きなチャンスでもあるわけだ。

先週の「資生堂レディス」で初優勝を飾った櫻井心那は「初優勝から2週連続V」を目指す。昨年の「北海道meijiカップ」で1打差2位に入っており、北海道との相性は良さそう。昨年はステップ・アップ・ツアー新記録となる年間5勝を挙げており、実力は十分。一気にブレークなるか注目だ。

櫻井にプレーオフで敗れて初優勝がお預けになった桑木志帆は、直近の7試合中トップ10が4試合、予選落ちなしと安定したプレーを続けている。今週も優勝争いに加わって不思議ではない。

6月の「リシャール・ミル　ヨネックスレディス2023 in 朝霧」でプレーオフ負けを喫した佐久間朱莉や櫻井と同学年の竹田麗央、アマチュア時代にプラチナ世代（2000年度生まれの古江彩佳、西村優菜、吉田優利ら）の先頭を走っていた安田祐香らも初優勝への好機といえる。

北海道出身でミネベアミツミ所属の菊地絵理香と阿部未悠も注目される。通算5勝の菊地は、初めての北海道での優勝を狙う。勝てば、史上17人目の生涯獲得賞金7億円突破も達成だ。

阿部は念願の初優勝がかかる。今年は自己最高の2位を記録するなど着実にレベルアップしている。地元で初優勝となれば最高だろう。