今週の女子ツアーは千葉県のグレートアイランド倶楽部で「第39回伊藤園レディスゴルフトーナメント」が開催されます。年間女王争いの大きなポイントになる大会の見どころはどこか。チケット購入方法、放送・配信予定と合わせて紹介します。

撮影／相田克己

「伊藤園レディスを制した者が年間女王争いを制する」という格言ができそうなほど、今大会優勝者と年間女王との関係性は深い。しかも、近年はその傾向がより顕著になっている。

2015、16年と大会連覇したイボミは両年とも賞金女王の座に就いた。2年おいて2019年優勝の鈴木愛も同じく賞金女王に輝いた。2年にまたがった2020－21年シーズンでは2020年優勝の古江彩佳がメルセデス・ランキング1位で最優秀選手賞を獲得し、2021年優勝の稲見萌寧が“最後の”賞金女王となった。年間女王がメルセデス・ランキング1位へと統一された2022年は山下美夢有が今大会の優勝で女王の座を確定させた。こんな具合なのだ。

今年の年間女王争いは山下美夢有、申ジエ、岩井明愛の三つ巴の様相を呈している。ただ、2位の申は今大会欠場。1位の山下にとっては差を広げて2年連続女王への足掛かりを築く絶好のチャンス。3位の岩井も食らいついていくためには上位フィニッシュは譲れない。

「TOTOジャパンクラシック」で涙の今季初優勝を飾った稲見は2年ぶりの大会2勝目を目指す。昨年も4位に入っており相性はいい。復活した実力者は怖い存在だ。

上田桃子は2年連続最終日最終組でプレーしているがともに優勝を逃した。特に昨年は単独首位から逆転負けを喫しただけに悔しさもひとしお。今季はまだ勝利の美酒を味わっていないだけに、リベンジを果たして存在感を示したい。

シード争いも佳境に入っており、ボーダーライン上の選手にとって重要な一戦。こちらの戦いからも目が離せない。