飛ばなくてもPGAツアーで2勝している正確性抜群のエミリアーノ・グリジョのコンパクトスイング

ZOZOチャンピオンシップ2023で見つけた方向性・正確性で勝負するスイング03

2024/01/06 ゴルフサプリ編集部



PGAツアー選手の中から“方向性に長けた”選手をピックアップ。曲げないを主軸に置いたコンパクトなドライバーショットを参考に、安定した飛びを手に入れよう。今回、参考にするのはZOZOチャンピオンシップ2023に出場していたエミリアーノ・グリジョ。プロコーチ・吉田洋一郎が解説します。

写真/相田克己

プロコーチ・吉田洋一郎の解説による方向性重視のコンパクトスイングが特徴的な選手の紹介。今回はZOZOチャンピオンシップ2023で10位Tでフィニッシュしたエミリアーノ・グリジョ(31歳・アルゼンチン)。

「グリジョは学生時代、IMGでスイングを学び、レッドベター理論をベースとしたスイングの選手です。世界ランクは37位、PGAツアーは通算2勝しています。2勝目は23年の「チャールズ・シュワブチャレンジ」、8年ぶりの優勝でした。
身長は175cm、飛ばす選手たちには50ヤードとか置いていかれる選手です。ですが、ショットの正確性を武器に2勝を挙げていて、とてもコンパクトなスイングをしています。アイアンではより小さく振って、ラインを出しています」

飛ばそう飛ばそうと、大振りをして前傾をキープできなかったり、バランスを崩してしまう人にはゴルファーに参考にしてもらいたいスイングである。

「この選手もコリン・モリカワやエリック・コールといった選手と同様、フェースローテーションが少ないスイングです。バックスイングが超速いのは別として、ダウンスイングは体を先行させて腕を使わず、フェースの向きを変えずにインパクトさせています」

トップはかなり低め。それでも体の回転力によって腕とクラブを“しっかり運動”させているので、飛ばなくなるわけではない。