軸は動かさず「振り子の動き」でヘッドスピードアップ!! 力を入れるのは一瞬です!
ドラコン三連覇の女王押尾紗樹が377ヤード飛ばせるヒミツ|第1回飛ばしのメカニズム
現役ドラコン選手として、日本選手権3連覇中の押尾紗樹は、レッスンコーチとしても大人気。この連載ではアマチュアが飛距離アップできるポイントを教えてもらった。
GOLF TODAY本誌 No.621/106〜107ページより
私はドラコン選手として決して体格に恵まれているわけではありません。筋力も握力も普通です。でも、ヘッドスピードは50m/sくらいあります。その理由は、振り子の動きを利用しながらドライバーショットを打っているからです。
アマチュアの皆さんと最も違うのは力を入れるポイントです。皆さんはインパクトの瞬間に最大限の力を出そうとするのですが、振り子のメカニズムで考えるとダウンスイングやインパクトで力が入るとスピードは出ません。力を入れるのは切り返しの一瞬だけ。ブランコに例えると、頂点から下りはじめた瞬間に“背中を押す力”を入れているだけです。
もう一つ、振り子で打つために大切なことが軸を動かさないこと。軸がブレてしまうと振り子の動きがブレてしまう。特に気をつけないといけないのはダウンスイングで左足側に軸が動くこと。もちろん左足への踏み込みは必要ですが、そのときに左足に軸が動いてしまうのはNGなので、私は“右サイドでクラブをさばく感覚”で打っています。そうすれば、絶対に左に軸が動くことはありません。