“美スイング”のために整えておきたい「THPバランス」って知ってる?

みんなの胸郭コンディショニング【第3回】

2024/05/12 ゴルフトゥデイ 編集部



みやざわ整骨院院長・ツアーコーチ兼プロトレーナーの宮澤大助氏が提唱する「THPソリューション」。胸椎と骨盤のバランスを整えることでゴルフの上達を促す。今回は「胸椎」の意識で変わるスイングのお話。

GOLF TODAY本誌 No.622 88ページより
写真/Getty Images

「歩き方を見ているだけで、その選手の特徴がでます。時には体の状態や精神状況まで歩行に出てきます。ゴルフではショットを打つ時間はプレー全体の10%以下で、ほかの時間は歩いています。歩行中も風の強さや方向、球筋は? などと、つねに次のショットに生かすため繋げるために考えていると思います。歩きながら気持ちをリラックスさせスイングリズムやショットなど必要な情報を整理しているのです。この『歩く姿勢』こそTHP理論が重要になってきます」(宮澤氏)

前に歩く推進力をスムーズに行うため、THPバランス、つまり「骨盤の上に胸郭が積み重なる姿勢」が大きく関与するという。

「足を上に持ち上げてから着地する歩行リズム、このリズム(関節連動)を行うには骨盤と胸郭のバランスが保たれてなければなりません。このTHPバランスが保たれていると自然に一歩前に出る。上手く保たれていない状態だと、一歩足を前に踏み出したときには、体幹は後ろに残ったままの状態となり、この体幹を前に運ぶために余分な脚力を使うことになります」(宮澤氏)

このような歩き方は腰痛症や下肢に問題を抱えている人に多い歩行特徴で、過剰に抗重力筋への負担がかかることで腰は当然のことながら、股関節やヒザ、足関節にも悪影響を及ぼすことが危惧されるという。

「歩行時の胸郭の動きは一定ではなくどちらかに偏っていることが多く見られます。以前、牧野裕プロのスイングを分析すると右肩甲上腕のリズムに問題がある時、上位胸郭の右回旋制限が見られました。このように胸郭、スイング、歩き方は大きく関連しているのです」(宮澤氏)

ではどうすればプレーに役に立つのか?

「胸を張り、背筋を伸ばし、骨盤を少しだけ前傾させます。骨盤の上方に胸郭を置くイメージです。このようなイメージで歩いてみてください。特に足や下肢に過度の重力がかからない様な姿勢がいいですね。正しい姿勢で歩ければ、今までよりも確実に歩幅が広くなり、足が前に出やすくなるはずです。改善されれば、骨盤と胸郭のTHPバランスが整い、リズミカルで無駄な動きが少ない歩行になります。いつもより疲れません。

歩幅が広くなることで、骨盤周辺にある(腸腰筋)が伸ばされることも最大の利点です。股関節の動きに遊び、余裕も出てきます」(宮澤氏)