10メートル以上のロングパットは3パットして当然? 2パットで収める方法は?

石井良介のゴルフ・すべらない話:第22回

2024/05/01 ゴルフサプリ編集部



石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」。第22回は、グリーン上でのお話です。
写真/ゴルフサプリ編集部

今回のテーマはパット。中でもアマチュアのみなさんからの質問が多いロングパットについて喋りたいと思います。最初にスコアリング的なことから言わせていただきますが、3パットが多い人がパット数を減らすことを目指す場合、10メートル以上のパットで3パットするか、2メートルから3パットするかでは意味合いが全く違います。

10メートル以上あるロングパットは『アプローチして2パット』という状況と同じだと考えなければいけません。たまたまボールがグリーン上にあるからパターを使うだけ。プロだって10メートルを超えたら3パットの確率は上がるんですから、アマチュアゴルファーは3パットして当然。練習もできないんですからなおさらです。つまり、ロングパットで3パットするのはパッティングに原因があるんじゃなく、そこにしかつけられないショットやアプローチに問題があるんです。

これは“ゴルフがうまくなってきたアマチュアあるある”で、それまではグリーンに乗らなかったのが、ショットがよくなって乗るようになっちゃったんです、グリーンの端っことかに。その結果3パットが増えているだけで、いわばアマチュアゴルファーが通る道。なのに、みんなロングパットを改善させようとします。15ヤードのアプローチで寄せワンを獲るのは難しいって言うくせに、15ヤードのパットは2つで沈めようとしている。パターの方が距離感を合わせるのが難しいかもしれないのに……と僕は常々思っています。