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パットしたボールが他のプレーヤーのボールに当たった…、ペナルティはどっちに付く?

ゴルフのルール&マナー

2025/08/13 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

グリーン上でのパッティング。カップの先に他のプレーヤーのボールがあるのが分かっていたけど、「まさかあそこまで転がることはないだろう」と思ってストロークした、予想以上に転がって止まっているボールにコツン。この場合、悪いのは当てた方? マークしなかった方? それとも2人とも罰はなし?

止まっているボールに当てた場合は、当てた人にペナルティが科せられる

パッティングしたボールが他のプレーヤーのボールに当たってしまうというケース。そう多くはないと思いますが、経験した人も少なくないようです。

他の人のボールがライン上にある場合はもちろん、カップの手前で、しかも視覚に入るところにあるときは、当然、「マークしてよ!」ということになると思いますが、カップの向こう側にボールがあって、ラインからも外れている場合は、あまり気にならずに打ってしまうもの。しかし、下りラインで、左右の傾斜が強い場合は、思わぬ方向に転がってコツンということになりかねません。

もし、止まっている他のプレーヤーのボールに、打ったボールが当たってしまったら、どうなるのか?

罰せられる(大げさですが…)のは、打った方です。2罰打が科せられ、ボールが止まった場所からプレー続行となります。当たった瞬間パニックになって、ついつい元の場所に戻そうとする人がいますが、“止まった場所から打つ”ということをしっかり頭に入れておきましょう。

この場合、「マークしなかった方が悪いのではないの?」と思う人もいるかもしれませんが、マークしなかったプレーヤーは何の罪にも問われません。当てられた方は、ボールを元の位置にリプレースしてプレー再開となります。もちろん無罰です。

このことからもわかるように、自分がパッティングをするときにグリーン上にボールがある場合は、できるだけマークをしてもらうことが大事です。さすがに、他のプレーヤーのボールが自分のボールの横方向や後方にあるときは、たとえマークしていなくてもスルーして構いませんが、少なくともカップ方向にあって視界に入るときは、必ずピックアップしてもらいましょう。

また、ルール上、「グリーン上ではマークをしてボールを拾い上げなければいけない」とはなっていませんが、当てられた方も気まずい思いをするものです。このような事故が起こらないように、「グリーンに乗ったらすぐにマークして、ボールをピックアップする」というクセを付けておいたほうがいいでしょう。

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補足ですが、2人が同時に打ったボールが転がっている途中でぶつかった場合は、2人ともそのストロークは無効になり、元の位置にリプレース。無罰でパッティングをやり直すことになります。

なお、パッティングに時間差があった場合は、2人ともやり直すところまでは“同時”の場合と同じですが、あとから打ったプレーヤーに2罰打が科せられます。

OBの2打罰は諦めがつきますが、ルールを知らなかったり、注意不足による2打罰はかなり応えます。カップに入れることばかりにとらわれないで、色々なことにしっかり気を配るようにしましょう。

1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。

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