大型・高MOIヘッドのドライバーにタメは必要ない!? 今どきダウンスイングは『バックスイングと同じ軌道』
ゴルフコーチ・兼濱開人がわかりやすくレッスン|初心者だってできる『キレイなドライバースイング』のマスター法! VOL09
兼濱開人コーチがレクチャーする『キレイなドライバースイング』の作り方シリーズ。第9回はダウンスイングの軌道をキレイに整えるコツをレクチャーする。「以前はダウンスイングでタメをつくるのが基本と考えられていましたが、今は違います」と兼濱開人コーチはいう。一体どういうことなの?
構成/三代 崇 写真/圓岡紀夫 協力/新武蔵丘ゴルフコース
ダウンスイングでタメをつくる。ゴルフのキャリアが長い人はそのように教えられてきたと口にします。実際それが正しいと信じ込んでいる方も多くいるはずです。
でも、ヘッド体積が460㏄もあってシャフトが長い今どきのドライバーでタメをつくろうとすると、うまく当たらない気がしませんか?
昔はクラブヘッドが小さくて、シャフトも43インチ前後だったため、上からダウンブロー気味にヒットし、バックスピンをかけてキャリーを伸ばすという打ち方がベーシックと考えられていました。
ダウンスイングでタメをつくることが昔のドライバーにマッチしていたわけです。
ところが今どきのドライバーは右ヒジをカラダに引きつけてタメをつくり、クラブを鋭角に振り下ろすイメージでダウンスイングするのは理屈に合いません。
これだけの大型ヘッドで、シャフトが長くなると振り遅れやすい点に注意する必要があります。
大きなタメを意識するほど振り遅れとなり、フェースが開いて当たるためボールが右にしか飛ばないのです。
タメようとしているダウンスイングは見ていても窮屈そうですし、急いでクラブヘッドを戻してボールに当てにいくと上体が起きてしまいやすくなります。
タメをつくろうとするとクラブの入射角が安定しにくく、ナイスショットを打つのが難しいということです。