ライバルたちからは“エンジェル”と愛されたJ・ニクラス夫人「聖バーバラ」
佐渡充高のプレミアム・ファイル
ゴルフ番組やゴルフ雑誌ではあまり語られることのないトピックを、ゴルフジャーナリストやトーナメント中継の解説者として活躍する佐渡充高が取り上げ、独自の見解とともにお届けします。
GOLF TODAY本誌 No.627/99ページ
来季のジャック・ニクラス(84歳)主催メモリアルトーナメントでバーバラ夫人(84歳)が満を持して表彰されることになった。半世紀に渡りパートナーとして紡いできたゴルフ場、大会、チャリティへの多大な功績によるもの、その地は夫人の故郷オハイオ州コロンバスで多くの人たちが集い感謝を伝える特別な一週間になりそうだ。
夫人は夫のキャリアをサポートするだけでなく、慈善活動と社会貢献を続けるフィランソロピストとして知られる。PGAツアーでも選手や家族、関係者を助け“母”のような存在。G・プレーヤーら夫のライバル選手からは「エンジェル」と愛され、窮地を救われた多くの家族から「聖バーバラへ」と感謝の手紙が届く。僕は93年コロラド州開催の全米シニアオープンで初めてゆっくり話す機会があり、意外にお茶目な一面やチャリティ活動の原点を知った。