竹田麗央はアドレスで両肩をストーンと落とす。適度な脱力とゆったりリズムのスイングが飛ぶ秘訣

進化する技術「私流」トーナメントにおけるプロのコメントからテクニックを深掘り!VOL.23

2024/08/18 ゴルフサプリ編集部



竹田麗央のドライバー

国内ツアーでは3勝を挙げ、海外メジャー初挑戦となった全米女子オープンでは9位タイと好調な竹田麗央。現在、メルセデスランキング2位と、年間女王を十分狙える位置にいる。彼女にとって最大の武器は、トップクラスの飛距離を誇るドライバーショットだ。聞けば、打つ際に気をつけているポイントが3つあるという。

GOLF TODAY本誌 No.627/124〜125ページより
撮影トーナメント/ワールドレディス・サロンパスカップ、ブリヂストンレディス 撮影/相田克己

スタッツの中で唯一チェックするのがドライビングディスタンスというように、飛ばしに関してはこだわりを持っている竹田麗央。単に飛ぶだけではなく、左右のブレを抑えた“飛んで曲がらない”ショットを目指す。

そのために、竹田がスイング中に気をつけているポイントが3つある。1つが上体の力を抜くことだ。

「アドレスする際に、一度両肩をストーンと落とすような感じで脱力すると、スイング中も力が入りにくくなります」

力が入ったままスイングすると、リズムが速くなり、ミスショットの要因になるという。

2つ目はダウンスイングで上体が目標方向に突っ込まないようにすることだ。

「自分でスイング動画を見て気がついたのですが、調子が悪い時は上体が突っ込む傾向があるので、そこは気をつけています」

上体が突っ込むと、クラブがアウトサイドから下りやすく、ミート率も落ちるので、体の軸を中心に回転することを心がけているとのこと。

3つ目は、フィニッシュまで振り切ること。

「左に曲がる球が多いときは、体が止まっていたりするので、そんな時はしっかりとフィニッシュまで振り切るようにしています」。

トーナメントの最中でも微調整することによって、ショットの方向性を修正する竹田。そういうところが昨年よりも成長した部分であり、今季の活躍にもつながっている。

「基本的にはスイングリズムを大切にしています。自分のリズムで振れることが一番です」。

ゆったりとしたリズムから放たれる豪快なドライバーショットを武器に、後半戦はさらなる成長が望めそうだ。