グリーン上でウェッジを使うのはプロならOK? アマチュアだったら?

知っていると得するルール&マナー

2024/08/14 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦



6月に開催された「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2024」で、石川遼がグリーン上でウェッジを使う場面がありました。プロがトーナメントで堂々と使っているのだから、ルール違反ではないのは分かりますが、これってアマチュアでもOK? それとも、プロだけに許された特権なの?

そのプレーが行われたのは、「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 」第1ラウンドの14番パー3。ラインは下りのスライスラインで、パターで打つと完璧に打っても2~3メートル下まで落ちてしまうと読んだ石川選手は、スピンでスピードを殺せるウェッジの方がカップ近くに止められると判断。見事にピンそばに寄せて、パーをセーブしたのでした。

そのプレーに「さすがプロ」と思った人も多かったでしょうが、それと同時に、「グリーン上でパター以外のクラブって使っていいの?」という疑問を抱いた人も多かったと思います。
実際、「ウェッジで打った方が寄るのにな」と思う場面ってありますよね。
例えば、大きな2段グリーンの下の段にボールがあって、カップまでの距離が30ヤード近くある場合。上の段にあるカップに届かせるためには、かなり大きなストロークをしなければいけないし、距離感もつかみにくい。そんなときには、ウェッジで打ちたくなるものです。

さて、このグリーン上でのウェッジショット。石川選手がやっているのだから、ルール違反でないことは明白ですが、我々アマチュアでも同じことをやってもいいのでしょうか?
結論からいうと、ルール上は何の問題もありません。
ゴルフ規則には、「パター以外のクラブを使ってもいいですよ」とは記されていませんが、グリーン上でのクラブを制限する文言は見当たらないからです。だから、ウェッジはもちろん、アイアンやドライバーを使ってもルール違反とはならないのです。