わかりやすく飛んでやさしい『JPX 925 HOT METAL アイアン』ならスコアアップできるかな?
ミズノの『JPX 925 HOT METAL 』をロマン派ゴルフ作家が検証する!
ミズノは、『JPX 925 HOT METAL』シリーズの最新モデルを2024年9月13日に発売。ラインアップは『JPX 925 HOT METAL アイアン』『JPX 925 HOT METAL PRO アイアン』、『JPX 925 HOT METAL HL アイアン』、『JPX 925 FORGED アイアン』の4モデル。この新作アイアンをコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。
『JPX 925 HOT METAL アイアン』はシリーズにおけるスタンダードモデルで、最も多くのゴルファーに使ってもらえる仕様になっている。開発コンセプトは、“どこで打っても飛ぶアイアン”で、コピーは“飛び×やさしさ”となっていてわかりやすい。
注目すべきは、開発コンゼプト通りのわかりやすい数値での証明である。前モデルと比較して、初速を生む「COR(反発係数)」が、0.838 から 0.841にアップして、フェースの高初速エリアが125%に拡大した。飛距離アップで、ミスヒットにもますます強くなったというわけだ。
それを可能にしたのは。フェースとネックを一体に作った素材が、クロモリ鋼より強度が35%高い「ニッケルクロムモリブデン鋼」であることと、新しく開発されたフェースセンターを厚くして、楕円状にフェースを薄くし、外周は再び厚くする「コンターエリプスフェース」が最薄部0.55ミリという驚異的な数値を達成したことだという。
見えないが、フェースの内側の底にタングステンを配置し低重心化して、さらにその下に空洞部分を作った「新部分肉厚ソール」が高反発エリアを拡大したらしい。なんだかすごい感じである。
『JPX 925 HOT METAL アイアン』をアドレスしてみると、前モデルにはあったぶっ飛びアイアンっぽい癖がなくなったのも面白い。アドレスビューだけの印象だと、本格的なゴルファー向けのようにも見えるほどだ。
『JPX 925 HOT METAL アイアン』は、世界中にファンを持っているアイアンの最新作で、さり気なく、女子プロを始め、上級者が愛用しているケースもあるアイアンである。飛んでやさしいのは当たり前だと、ハードルを上げつつ、どこが新しいのか? 意識しながら、テストラウンドがスタートした。
試打した日は晴れ、気温は23℃〜33℃、微風というコンディションだった。
『JPX 925 HOT METAL アイアン』は、#5〜#9、PW、GW、SW。シャフトはN.S.PRO 950GH neo。
打ち慣れていて、クラブだけに集中できる『TOUR B X ボール』を使用した。