ゴルフクラブの“消費期限”は? 中古ドライバーは何年前のモデルまで『買い判定』していいのだろう?
中古ゴルフクラブ業界に携わっって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。
今回は、「中古ドライバーが使えるのは何年前のモデルまで?」についてお話します。
毎月使えるお小遣いに限度額が設定されているゴルファーにとって、中古のゴルフクラブはかけがえのない存在ですよね。使ってみたかったけど定価で購入は厳しい……そんなモデルも数年経過すれば手に取りやすい価格にまで下がってくれたりします。
ですが、皆さん一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
「ゴルフクラブは、何年経過したら使えなくなるのか?」
「ゴルフクラブにも消費期限はあるのではないだろうか?」
同じクラブを10年使っているという人がいたとしても、さすがにグリップは何度か交換しているでしょうし、もしかしたらシャフトも変えているかもしれません。
以前に、20年前のテーラーメイドのR7ドライバー(2004年)を試打しましたが、460ccのヘッドサイズに慣れきってしまったため、ヘッドがとても小さく感じられて、難しく感じました。
また、2019年モデルのタイトリスト TS1を試打した時は、ヘッドサイズや総重量も問題なく、飛距離も出るので「今でも使えるなぁ」という印象でした。
やはり、460ccの大型ヘッドに慣れてしまうと、400cc前後のヘッドに戻ることは難しいのかもしれません。見た目だけでなく、方向安定性にも時間の経過とゴルフクラブの進化を感じてしまったので……
そういったことも踏まえて、さらにコストパフォーマスや実用性を考えると、ドライバーの消費期限は7〜8年が妥当なのではないでしょうか。ドライバーというクラブは、他の番手に比べて進化の速度が速く、その度合いも大きいと考えます。そのため、アイアンやウェッジ、パターよりも賞味期限は短めになるのかもしれません。