ヘッドスピード40m/sでもスチールシャフト装着のユーティリティは使いこなせる? 分岐点は「アイアンシャフト70g」
オグさんがお答えします!
スチールシャフトが装着されたユーティリティを使ってみたい。でも、当然ながら普段使っているカーボンシャフトのユーティリティよりも重い。ヘッドスピード40m/sでも使いこなせるものなの? 購入する際の注意点は? クラブフィッターでクラフトマンのオグさんこと小倉勇人氏が詳しく解説。
オグさんです。今回もユーティリティー(以下UT)の話題です。先日、フィッティングさせていただいたお客様より相談がありました。「スチールシャフトが装着されているUTに憧れがあって使いたいのですが、どう思いますか?」と。このお客様のヘッドスピードはドライバーで40m/sほど。カーボンシャフト装着モデルのUTのほうがラクに振れそうなイメージですが、現代のシャフトは、重いカーボンシャフトも軽いスチールシャフトもラインアップされています。
ひと昔前の「パワーがあるハードヒッターはスチール、やさしくラクに振りたいならカーボン」などといった素材によるカテゴライズはほぼなくなりました。問題なく使えますよと言いかけたのですが、いったん言葉を飲み込み、熟考したうえで、「後ほどご連絡します」とその場で返答するのは避けました。確かにシャフトの素材によるカテゴライズはなくなったのですが、それはアイアンの話。UTとなるといくつかチェックすべき点が出てくるのです。