ヘッドスピード別・6番アイアンの適正ロフト角と飛距離を知ろう!
吉本巧のゴルフギア教室 第46回
ゴルフのメカニズムに精通したコーチ・吉本巧がギア目線から森羅万象を解説するこの企画。今回のテーマは 6番アイアンの飛距離。ロフト角とヘッドスピードから適正な飛距離を割り出します。
アマチュアゴルファーのバッグから5番アイアンがなくなりつつある昨今、6番アイアン(以下6I)は一番長いアイアンになろうとしています。ただ、5番よりはるかに打ちやすく、もしかしたら7番より打てるかもしれないと思います。
というのも、7番は練習クラブの定番なので、みんな打ち慣れています。でも、慣れって結構怖くて、本番になるとリズムが早くなって当たりづらくなります。その点、7番より当たらないと思っている6Iは慎重にゆっくり振るので思ったより当たる。リズムを取り戻すのにいい番手なんです。
さて、その6I。ドライバーのヘッドスピードが40m/sの平均的なゴルファーは、どれくらい飛べばいいのでしょう? 結論から言うと6I のロフトによって異なります。使用クラブがストロング、ややストロング、標準などによって変わるので、まずは今使っている6Iのロフト角とご自身のドライバーのヘッドスピードを確認してください。ロフトがわからなければ、メーカーのホームページで検索できるはずです。
まずロフト角ですが、以下の4つに分けます。
25度以下 ストロングロフト
25~27度 ややストロングロフト
27~29度 近年の標準ロフト
29~31度 ウイークロフト
ひとつの目安ですが、ロフト29~31度はマッスルバックに多く、27~29度はマッスルバック寄りのハーフキャビティなど。27度になるとポケットキャビティに代表される大きめのキャビティ構造になります。ロフトが25度以下はデカヘッドの飛び系アイアンやユーティリティに近いモデルもあります。また、ヘッドの大きさとロフト角は反比例して、ヘッドが小さいアイアンほどロフトは大きく、ヘッドが大きいほどロフトは小さくなります。
そのロフト角とヘッドスピードから6Iの適正飛距離を割り出したのが(表1)です。ヘッドスピードは2m/s毎に区切りました。ヘッドスピードが示した中間の人、例えば39m/sなら38m/sと40m/sの中間の距離が最適と考えていただけばいいでしょう。