実はパット上手は振り幅で距離感を出していない!? 距離感はボールの転がるスピードで作る
石井良介のゴルフ・すべらない話:第79回

パットの距離感を振り幅でコントロールしている人がいる。例えば両足内側の振り幅なら3メートル、両足ツマ先の間なら5メートルというように振り幅で距離を管理しようということ。実はこれ、上手い人はやっていない…と言う石井良介。では、どう距離感を管理しているのか? 解説してもらおう。
実はこれ、パットがうまい人はやっていません。そんなことをしていたらロングパットはどうすればいいのか? 仮にそれで賄える距離だとしても、インパクトの力加減はいつも一定にはなりません。パンチが入ったり緩んだりすれば、その都度距離は変わります。
そもそもアマチュアの方は振り幅が距離に反映されづらい。ショットもそうで、例えばハーフスイングは力加減が一定でスイングが半分だからハーフスイングなのですが、アマチュアの方の多くは力までハーフになりがちで、結局ハーフ&ハーフになってしまう。これと同じことがパットでも起こるのです。また、素振りなど打つまでのセットアップにも時間がかかります。ビギナーの方が距離の目安を作るためにやるのは構いませんが、そうでなければ早く卒業した方がいいと思います。
では、どうすればいいか。僕はどこかの時点で、ボールが転がるスピードをイメージしながらパッティングできるようにならないと永遠にうまくなれないと思っています。方法としては、パットでもキャリーとランの関係性を考えてほしい。これは4、5番アイアンでパットをしてもらうとよくわかりますが、なかなかできないのでキャリーしたあとにランが出るイメージをもっていただくだけでもOKです。