国産軟鉄フォージドアイアンがやさしいのは当たり前? 良いとこ取りの先進複合構造なのだから
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第70回

ドライバーやパターは“外ブラ”の勢いが強いが、アイアンではジャパンブランドが優位に立っている。アイアン売れ筋ランキング(GDO調べ)では「スリクソン ZXi5」(ダンロップ)や「258CBP」(ブリヂストン)をはじめとしたジャパンブランドがトップを争っている。これにはどんな理由・背景があるのか? カリスマフィッターの鹿又さんが、アイアンのトレンドについて2回に分けて解説する。
アイアンのヘッド構造を大きく分けると、今までは「ブレード」「キャビティ」「ポケットキャビティ」「中空」という4タイプでした。ここでゴルファーの皆さんに聞いてみたいと思います。人気モデルの「スリクソン ZXi」シリーズや「258CBP」のバックフェースやヘッド形状を見たときに、これらのモデルは4タイプの中のどれだと思いますか?
なかなか答えられない人が多いのではないでしょうか。「ブレード」「キャビティ」「ポケットキャビティ」「中空」という種類がある中で、今から5年よりもうちょっと前くらいまでは、少なくとも「キャビティ」までは軟鉄鍛造で“一枚モノ”でした。異素材があまり入っていないモノが多かったんです。