キャロウェイ「ELYTE ♦♦♦(トリプルダイヤモンド)」4モデルの違いをわかりやすく解説!

気になるギア|キャロウェイ ELYTE ドライバーシリーズ

2025/08/13 ゴルフサプリ編集部



新製品はもちろん、ツアーでプロが使って話題のものや、ゴルフショップで売れ行き好調など、気になるギアを実際に試して、その使い心地を素材や設計の特徴とともに紹介。キャロウェイ「ELYTE ♦♦♦(トリプルダイヤモンド)」4モデルの違いを解説。

取材・構成・文/大塚賢二 撮影/相田克己 協力/サザンヤードCC(茨城県)
GOLF TODAY本誌 No.638 104〜105ページより

キャロウェイの♦♦♦(トリプルダイヤモンド)と言えば、ヘッド形状や打球音にこだわりの強いプロ向けのスペシャルバージョン。そんな特別仕様がなぜか4モデルに増えている。

♦♦♦が生まれたきっかけは大慣性モーメントヘッドの難点にある。ゴルフルールで高反発が規制された後、打ち出し角とスピン量の最適化、スイートエリアの拡大を狙ったクラブ開発が進められ、近年の大慣性モーメントヘッドブームが生み出された。

大慣性モーメントを狙うには、丸形の大きなヘッドシェイプが有利なので、現在は丸型の大きなヘッドが主流となっている。ところが芯を外すことの少ないプロの中には、大慣性モーメントよりも「構えやすさ」を重視するプロもいる。そんなプロのために、慣性モーメントは多少犠牲にしてもプロ好みの形状を持った♦♦♦が作られたというわけだ。また、大慣性モーメントヘッドは、直進性が高い反面、フェースローテーションの動きに対する操作性が低くなる。そこで、洋ナシ形状と共に、♦♦♦はヘッドの操作性も向上させている。

この操作性と直進性のバランスは、人それぞれ「ちょうどいい」と感じる度合いが異なるので、多くのプロの好みに合わせるために♦♦♦のバリエーションが増えた結果、4モデルになったのだろうと考えられる。

では、具体的にどう違うのか? スタンダードモデルの「ELYTE」も含めた5モデルの試打評価を行った。