渡邉彩香は8年使う3Wを武器にホステスV「大東建託・いい部屋ネットレディス」
日本女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」最終日(27日=福岡、ザ・クイーンズヒルGC)は2打差の7位からスタートした渡邉彩香が1イーグル、6バーディーの64で回り、通算17アンダーまで伸ばして逆転でツアー通算6勝目を挙げた。所属契約先が主催する大会で、9回目の出場で念願の“ホステスV”を達成。その原動力となったのが、8年間苦楽を共にした3番ウッドだった。そしてセッティングにもこだわりがあった。
渡邉彩香らしい、飛距離のアドバンテージを活かした勝利でした。
そのカギを握ったのが3番ウッド(ブリヂストン、TOUR B XD-F)です。
この日は1、3、5番のバーディーとイーグルを奪った6番ホールではいずれもティショットで使用。
533ヤードの6番パー5では2打目の残りが219ヤードだったので、打ち下ろしとはいえ300ヤード超飛ばしたことになります。
これを2オンさせてワンパットのイーグルで単独首位に立つと、後半の3バーディーも全てティショットで3Wを使ったホールのものでした。
この日ティショットでドライバーを使ったのはわずか3回。
その理由については「ドライバーで曲げると体力も使いますし、流れも難しくなります。それよりも10~15ヤード飛ばなくても3Wでフェアウェイからアイアンでバーディーチャンスを作ろうと考えました」と説明しました。
昨年は川﨑春花が通算28アンダーのツアー史上最多アンダー記録で優勝した大会に勝つにはビッグスコアが必要。そのためには曲げても耐えるゴルフでは無理。
3Wでも他の選手のドライバーに引けをとらない飛距離があり、今週はアイアンも冴えていた渡邉だからこと可能な選択でした。