ティショットをレイアップするなら番手は思い切って下げる! 得意なクラブで打つのもオススメ!
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント Season2 VOL.07 マネジメント編
ゴルフは「自分の距離」というピースを当てはめてスコアを作るゲームだ。決まり切った作戦をあえて捨ててみて、いつもと違った攻め方を試すのも面白い。
ゴルフトゥデイ本誌639号/112〜113ページより
取材・構成・文/三代 崇 イラスト/庄司 猛
パー3以外のホールはドライバーで気持ちよく飛ばしたい! それが楽しみでゴルフ場に来ているのでしたら構いませんが、スコア優先のゴルフをしたいならホールの状況次第でティショットをレイアップすることも考えるべきだと思います。
レイアップで真っ先に思い出されるのは2007年に相模原ゴルフクラブで開催された日本オープン。この試合、私は優勝した谷口徹プロのキャディをつとめました。日本オープンなどのナショナル大会ではラフをかなり長く伸ばし、フェアウェイはタイトに絞られて難度の高いコースセッティングとなります。ティショットをいかにフェアウェイに置くかが勝敗の分かれ目というわけです。
ゴルフは距離感のゲームですが、深いラフに打ってしまうと距離の計算がとても難しい。ラフからの100ヤードより、フェアウェイからの150ヤードのほうがずっとグリーンに止めやすいくらいです。「ラフでもいい」と割り切るプレーヤーも中にはいるでしょう。でもこれだけの深いラフが相手では、谷口プロとしては「ラフもOBのうち」といった思考だったと思います。レイアップ作戦に徹底し、最終日は66の貫禄プレーで通算5アンダー。2位の片山晋呉プロとは2打差でした。