今日の不調は“久しぶりのパター”のせい? 音と転がりが狂わせる距離感の正体

今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【37】

2026/02/21 ゴルフサプリ編集部



「今日はパターが入らない」「タッチが合わない」。そんな日の原因が、ストロークやライン読みではなく、久しぶりに使ったパターの“フィーリング”や“打球音”だったとしたら? いまどきの最新パターはフェース素材や構造の進化によって“よく転がる”ように作られています。一方で、ステンレスや削り出しパターから乗り替えると、音と感触が変わり、距離感がズレることも。今野一哉プロが「距離感は音で作っている」という観点から、パター不調の正体をほどきます。

 先日、友人が「昨日のゴルフはパターのタッチが全然合わなかった」と言うんです。よく聞いたら、普段はスチールフェースのパターを使っているけれど、久しぶりにウレタンインサートのネオマレットを使っていたと言うんです。
 それはあるあるですね。フェース素材が変われば、まず音が変わる。音が変わると、距離感も変わります。
 僕も経験があるんですが、意外と本人は気づかずにやってしまうんですよね。
 そうなんですよ。本人は「今日は調子が悪い」ってストロークのせいにしがち。でも実際は、クラブ側の特性が原因になっていることが多い。特にパターは、フルショットみたいに“飛距離の誤差”が許されない。1メートルの違いが3パットに直結しますから。最近のパターは“転がりがいい”。言い換えると、同じストロークでも「もうひと伸び」することがある。
 ウレタンインサートって、音が静かで「飛ばない(初速が遅い)」感じがするのに、実際にはそんなことなかったりしますよね。
 そう。あれが罠です。フェース素材とボール、ウレタン同士で当たると、理屈としては反発が最大化されやすい。だから感触は柔らかいのに、ボールはスッと伸びる。
 感触と結果がズレる、と。
 そうです。「この感じなら届かないだろう」と思って打つと、実際は届きすぎて大オーバーの”ロケットパット”になる。ステンレスの“カーン”という音に慣れている人ほど、ウレタンは危ない。
 ロケットパット、わかりやすい(笑)。
 でも本当に起きます。理由は簡単で、音が出ないから「もっと打たなきゃ」となるんです。