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ゴルフQ&A|パターで引っ掛けてしまう!解消するための考え方は?【小森プロ】

2019/08/15 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにレッスンプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、パターの引っ掛けを解消する考え方について、小森剛プロにアドバイスしてもらいました。パターの引っ掛けでお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

緊張感があるパッティングで引っ掛けないためには、どうすればいいでしょうか?

相談者 男性 / 21歳 / ゴルフ歴3年 / スコア82
使用パター テーラーメイド TP COLLECTION BLACK COPPER ARDMORE 3 パター [34インチ]

このパターを選んだ理由
テーラーメイドのゴルフクラブ全般が大好きで、以前はオデッセイを使用していましたが、パターもテーラーメイドに変えました。数あるテーラーメイドのパターの中でこのパターを選んだのは、マレット型が得意である事と、他のパターよりも打感と距離感が一致したからです。

緊張感があるパッティングで引っ掛けてしまいます。

コースでパッティングする際に、ボールに描いた線通りに打っているつもりでも、その線よりも左にボールが出てしまう事が1ラウンド中5回以上あります。

特にバーディーパットやパーパットなど緊張感があるパットで引っ掛けがよく出ます。「引っ掛けず思い通りの場所にボールを打ち出せたら入っていたのに」と悔しく思う事がよくあります。この引っ掛け癖を直したいと悩んでいます。

パターのグリップの握り方
右手の手のひらがパターのフェースと平行になるようにしています。左手は、普段のショットではかなりストロングに握っていますが、パターのグリップはかなりウィークに握っています。左手の手のひらもフェースと平行になるように意識して握っています。

パターのアドレスの構え方
アイアンやウッドを打つ時と同じアドレスになるよう常に意識しています。具体的には、腋窩の真下に、膝蓋骨、土踏まずが一直線状になるようにして、左腕は地面と垂直になるように力を抜いて垂らしています。

パターの打ち方(ストローク)
テイクバックは腹筋や体幹から始めて、ヘッドが遅れて後ろに引かれるイメージです。ダウンスイングの始動の起点は腹筋で、体の軸を中心に回転させ、少し遅れてヘッドを下ろし始めます。

現在のパターの練習方法
ボールを真っ直ぐ打ち出す技術を習得するために、フィル・ミケルソンが開発した「パッティングチューター」という練習器具を用いて練習しています。フィル・ミケルソンが動画で「狙ったところに真っ直ぐ打ち出せる事が、パターの上達において最も大切だ」と言っていました。普段のラウンド前にも、一番ハードなモードにして練習をしてからラウンドに向かっています。

小森剛プロへの相談
比較的短めのパット、特に緊張感がある時に引っ掛けが頻発してしまいます。ここが大事という場面で引っ掛けてしまうので、どうしてもこの癖を直したいです。よろしくお願いいたします。

今回のお悩みには小森剛プロが即断回答!!

小森剛(こもりつよし)
1964年11月16日生まれ。「健康的に上達する」をモットーに神奈川県内、横浜、湘南地区8拠点で展開するゴルフハウス湘南を運営し、藤沢川名校、立場校、湘南台校で指導にあたる。シンプルで個々の潜在能力を引き出す指導とフィジカル面、メンタル面にフォーカスしたレッスンに定評がある。講演や執筆活動など幅広く活躍。

ゴルフハウス湘南店舗一覧|向ヶ丘校、根岸校、東戸塚校、立場校、湘南台校、鎌倉校、藤沢川名校

小森剛プロのアドバイス「首の柔軟性を高めて緊張しすぎずリズムよくスイングしましょう」

アドレスからリズム良くストロークに入りましょう

大事な場面のパッティングで引っ掛けてしまう場合は、メンタルの要因がかなり大きいと思われます。

まずはラインを読み、打ち出す方向と距離感を決めたら、その通りにインパクトすることのみ集中しましょう。「外れたらどうしよう」と良くない結果に心が捉われたり、「よし!バーティだ!」と良い結果に心が揺らいだりすると、筋肉が硬直してスムーズなストロークが出来なくなり、引っかけなどのミスが出るものです。「結果を気にせず、今やるべき事(インパクト)に集中する」これが望む結果を得るための一つ目のポイントです。

とはいえ人間ですから、結果に心が捉われたり揺らいだりすることは多々あるでしょう。そんな時は「ラインを読む→打ち出す方向と距離感を決める→アドレスに入る→ストロークする」といった一連の流れをルーティン化し、アドレスに入った後は出来るだけ時間をかけずに打ちましょう。

アドレスしてから考えたり素振りを繰り返したり、構えてからの時間をかければかけるほど筋⾁が硬直して、いつものスイングが出来なくなってしまうのです。

「決めたらサッと打つ」これが二つ目のポイントです。

首の柔軟性を高めて緊張を解消する

メンタルが弱く緊張しやすい事は、フィジカルも関係しています。フィジカル的に柔軟性が足りず体が固いと緊張しやすいのです。首から肩にかけて筋肉が緊張し固くなる事によって、スムーズなストロークが出来なくなり、引っ掛けてしまう状況になっている可能性があります。

パッティングのストロークで⼤切なのは、⾸から肩にかけての柔軟性と下半身の安定性です。特に首の柔軟性が一番大切です。日常でも簡単に出来る首の柔軟性を高める運動をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

まず、両腕を上げて自然な角度で開きます。顎で大きく円を描くイメージで首をゆっくりと回しましょう。左右5回ずつ行います。

両手を自然に開いて首をゆっくりと回す

私のスクールで取り入れている、ボールが付いた柔軟性のあるロープの運動補助器具を使う方法も効果的です。ボールを首の付け根に当てて、大きくゆっくりと首を回します。左右5回ずつ行いましょう。

ボールを首の付け根に当てながらゆっくりと回す

器具を使った練習も本来の目的を忘れずに

パッティングチューターを使った練習は良いと思います。しかし、その時にどんな意識で練習を行なっているでしょうか?

練習器具を使う場合に、自分が決めているアドレスやストロークで打たなくてはと、先入観に捉われている状況では動きがスムーズではありません。リラックスして振りやすい構えをして、パターのヘッドの重さを感じながら自然体でスイング出来るように練習しましょう。

「この線をなぞって真っ直ぐ打つ」というような考え方で練習していると、線をなぞる事が目的になってしまいます。本来は自然にスイング出来た時に、真っ直ぐボールが転がるようになるのが理想的です。目的を忘れずに練習に取り組んでみてください。

ヘッドを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す事を意識する⽅も多いですが、それも不要です。⽬的の⽅向に、距離に合った強さで打ち出す事(今やるべき事)のみに集中してストロークすれば、自ずとパターのヘッドは正しく動きます。

今や便利な練習器具は多くありますが、その効果を最大限に活用するもしないも心のあり方ひとつである事を、心に留めて練習に取り組みましょう。

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