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福田真未が解説!状況別フェアウェイウッド&ユーティリティの打ち方|【第4回】

連載「福田真未のFW&UTレスキュークラブLesson」【第4回】

2019/08/17 ゴルフサプリ編集部

今回も福田真未にフェアウェイウッド&ユーティリティの状況別レスキューを教えてもらおう! 本人曰く「私もよく曲がるから、トラブルならお任せ!」とのこと……。プロがそんなこと言ってもいいのか少々不安になるが、何と言っても福田はツアー2勝を誇る実力派!
優しい笑顔と核心を突くレッスンでみんなでトラブルショットマスターになろう!

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レスキューショットなら私にお任せ!

福田真未
ふくだ・まみ
(安川電機)
1992年6月15日生まれ(27歳)福岡県沖学園高等学校卒業後、 2011年のプロテストに一発合格。下積み時代を経て、2014年には初シードを獲得。そして2017年の「伊藤園レディス」でプロ初優勝、さらに2018年の「北海道meijiカップ」ではうれしいプロ2勝目を挙げている。

【今回の想定ショット】せっかくドライバーを ナイスショットしたのに、セカンド地点に来たらまさかのディボット跡……。ここはUTで少しでも前に飛ばしたい!

【ライ】
フェアウェイのディボット跡

【使用クラブ】
ユーティリティ

【目標】
ディボット跡に負けない強い球で少しでも飛距離を稼ぐ

ディボット跡でも思い切り飛ばすためには・・・

インパクトで体の動きを止めて打つイメージじゃなくて

左手一本で振り、フォローで歩き出すくらい動き続けよう!

左手主導のイメージで下からヘッドが来るすくい打ちを阻止!

右手主導が、ダフって飛ばない原因!→フェースが開いて、球は右へ

右手主導のイメージだと、すくい打ちが起きてしまい、上から打ち込むことができない

ディボット跡から脱出するときは球が沈んでいる状態なので、あおるようなすくい打ちでは絶対に脱出できません。右手主導でダウンスイングすると、打ち込もうと思っても、スイングの中で右手首を使った、下からすくうような動きが出てしまいます。私はディボット跡では右手は添えるだけのイメージです。

無理やり右手主導で上から打ち込もうとすると、インパクトで体が開き、球は右に飛び出てしまう。

左手主導のイメージで、ヘッドが上から入るように!→ドロップせずに打力強い球が打てる

左手主導にすれば、ハンドファーストのまま上から打ち込めるようになる

上から叩き込むように打つということは、インパクトではハンドファーストの形を作るのが理想です。私が左手を意識する理由は、ハンドファーストでインパクトした時にフェースの向きが変わらないので、スイングは気にせずに打ち込むことだけに集中できるからです。

左手主導にすれば、ダウンスイングですくうような動きはすることができない。

左手一本で歩き出すのは左手主導を意識させるため

ディボット跡からしっかり前に飛ばしたいときは、上から叩きつけるようにインパクトするのが絶対条件になります。上からインパクトするために一番やってはいけない動きが、球をすくうようなスイングです。

私は、上から打つためにハンドファーストに構えたり、左手主導のスイングを意識します。右手主導だと、右手首の可動域はダウンスイングに対して、下からすくうような動きが顕著に出てしまうので、すくい打ちを誘発してしまいます。逆に左手主導でスイングすると、ハンドファーストに構えて、そのままアドレスと同じ形のインパクトを作りやすくなるのです。

前述の、左手一本でクラブを振り歩き出すイメージというのは、左手主導を意識させるための動きなのです。あくまでも私のイメージですが……(笑)。

ディボット跡は、インパクトを力強くしないと球は飛びません。インパクトでぶつけて終わりだと、インパクトに対して減速が起こってしまいます。インパクトの先に終着点があれば加速の段階でインパクトが作れます。なので、私は左足の前の地面をそのまま掘り続けるくらいの意識で思い切り振り抜きます。皆さんもディボット跡に入ってしまったらぜひ参考にしてみてくださいね。

ディボット跡でも飛距離が出るUTをマスターするための真未流2か条

①ハンドファーストのアドレスでの球位置は真ん中よりやや左が正解!

球位置は真ん中よりやや左足寄りが正解。

右足の前に球を置くと、重心が右に乗ってダウンスイングしてしまうだけで、下からのすくい打ち。そうなると、結局インパクトではフェースは上を向いた状態になってしまうので、ハンドファーストに構えた意味がなくなってしまいます。

②ヘッドは下に解放!ヘッドが加速してる間にインパクト!

インパクトで終わりだと、減速が起こってからインパクトをしてしまうので、ユルんでしまいます。私たちプロは、皆さんが思っているよりも、インパクトの後、左足の前の地面を掘り続けるくらいの勢いを持って振っています。

パワーが必要なディポッドでは、クラブが加速している段階でインパクトするのが大事。

今回の私が1番伝えたいこと


ディボット跡こそインパクトで止めない! クラブの重さを左手で活かそう!

撮影協力/浜野ゴルフクラブ

GOLF TODAY本誌 No.562 136~139ページより

[関連]フェアウェイウッド&ユーティリティの上手い打ち方をプロが解説!