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ドライバーの飛距離アップを実現!「1軸打法」スイングをマスターしよう【前編】

きれいなスイングが身につく! 飛距離が簡単に伸びる!

2020/12/22 ゴルフサプリ 編集部

ドライバーの飛距離アップを目指すなら、ハードな筋トレを積んでパワーをつけないと無理。あなたがもしそう思い込んでいたとしたら大きな勘違いです。「今の筋力のままで無理なく飛ばせるスイングがあります。それが1軸打法です」と言うのは小暮博則。年齢とともに飛ばなくなったという人も飛距離がすぐに蘇るというから早速取り入れてみよう。

レッスン=小暮博則
(こぐれ・ひろのり)
1971年11月27日生まれ。明大ゴルフ部を経て2004年プロ入会。レッツゴルフ銀座でレッスン、企業コーチのほかオンラインレッスンも展開中。

[目次]

1軸打法ならカッコいいトップがつくれる!

バックスイングで体重を右足に乗せるのは窮屈でしかない。

飛距離不足に悩むゴルファーたちは、共通してトップに力感が見られません。どうしてかというと、バックスイングで左肩を右足の上まで回して体重を右足に乗せようとすると、下半身や軸が右に流れて捻転が浅くなるからです。

そこで「1軸打法」のトップを作ってみましょう。私が推奨する1軸スイングの特長が顕著に表れるのがトップで、ポイントは次の3つです。

・体重は左足に6割
・右ヒザを伸ばす
・左肩を下げる

ここまで説明して、多くのゴルファーは疑問に思うことでしょう。

レッスン書のほとんどは「バックスイングで体重を右足に移動させて、トップでは体重の6~7割近くが右足に乗る」、さらには「ダウンスイングでは体重が左足に移動してクラブを振り抜く」という具合に解説されていますから、「右足体重のトップの何が悪いの?」とか「1軸よりも2軸のほうが正しいのでは?」と疑いたくなるのもうなずけます。

でも、よく考えてみてください。バックスイングで体重を右足に乗せようとしたところでパワーが十分に溜まるトップが果たしてつくれるでしょうか?きれいなトップがつくれるでしょうか?

体重を右足に乗せようとする人はバックスイングで右ヒザが曲がったままですから、右の股関節がロックされて、右下半身の動きが制限されてしまいます。右腰や右肩が回りにくいため、上体が起きて左肩が水平に回ってしまうのです。

スムーズに動く右サイドに左サイドが引っ張られる感覚

トップのポジションでは体重の6割を左足に乗せましょう。そして右ヒザを伸ばし、左肩を下げます。左足に体重が乗れば、右下半身がフリーになり、右の股関節の稼働を増やせて右下半身の動きがスムーズになります。

実際にやってみると右腰が回りやすく、右肩も深く入ってくるのがよく分かるでしょう。

体の左サイドが右サイドに引っ張られるイメージで強い捻転が作られることも体感できます。バックスイングで左肩を水平に回すのは間違いで、むしろ左肩を下げるイメージを持つのが正解なのです。

1軸打法のトップがつくれたら、今までのトップと比較してみてください。どっちのほうがカッコいいフォームがつくれるでしょうか。

1軸打法のトップは自分自身では窮屈感があまりない割には、他人から見ればとても力感があって、きれいなフォームとなります。もちろん飛ばしのパワーがしっかりと蓄えられて、飛距離アップがすぐに実現します。

体重を右足に乗せようとすると右下半身の動きが制限されて、上体が起きてしまうエラーが生じる。

1軸打法の体重移動なら、自分の体重をフル活用してパワフルなインパクトが作れる!

1軸打法は左足を軸と考えるスイングです。体の左右の動きをできるだけ抑えて、左足を中心に体を回転するイメージです。

トップからダウンスイング、インパクトへの動きを考えてみましょう。多くのゴルファーは右足体重のトップから左足に体重を移動させようとしますよね。左右の体重移動ですが、うまく出来ずにインパクトで体重が右足に残ったままとなり、体の左サイドが伸びてしまうケースをよく見ます。

これでは自分の体重が軽くなった状態ですからボールにパワーが伝わりにくく、飛距離が伸びません。
その点、1軸打法の体重移動なら自分の体重をフル活用でき、パワフルなインパクトが作れるのです。

・体重移動は左から左
・倒れこむイメージ
・左ヒザを伸ばす

1軸打法のトップでは左に体重の6割が乗りますが、切り返しでは左足の荷重体重が7割となります。といっても左足を踏み込むのではなくて、体が左側に倒れこむイメージで十分です。
わかりやすく言えば、自分のすぐ左側にいる人に自分の体重を預けるような感覚です。

体が左に倒れこんだら最後に左ヒザを伸ばす

下半身を使って体重移動をしようとすればするほど、下半身のバランスが崩れやすくなります。体重移動は意識するものではなく、自然にできるものと考えましょう。

元メジャーリーガーのイチロー選手の振り子打法も同様です。イチロー選手は体をピッチャーの方向に倒し込ようにしてバットを振っていましたが、ごくナチュラルな体重移動によって自分のパワーを最大限に生み出していたのです。

ダウンスイングで左足荷重を強めながらクラブを振り下ろし、インパクトの瞬間に左ヒザを伸ばします。これは「自体重の反作用」といって、体重が70キロなら70キロの体重の反作用を利用して左ヒザを一気に伸ばすのです。

腰を左に回しながら左足の拇指丘を踏み込むことで左ヒザがきれいに伸びて、左足への加圧が8割くらいまで強まり、パワーアップします。

自体重の反作用は、曲げたヒザを伸ばして階段を上る動作を思い浮かべると理解しやすいでしょう。


インパクトに向かって、階段を上るときのように左ヒザを伸ばす。自体重の反作用によって、左足への加圧が強まり、大きなパワーが生まれる。

・体重移動は左から左
・倒れこむイメージ
・左ヒザを伸ばす

1軸打法のスイング軌道なら真っ直ぐ飛ばせる

安定して飛ばせる軌道はインサイドイン

ゴルフスイングは体の軸を中心にしてクラブを振りますから、クラブヘッドは円軌道を描きます。つまり「インサイドイン」の軌道というわけです。

ところがクラブをストレートに振る意識が強すぎる人は、飛距離が思うように伸びません。インパクトでフェースが開きやすく、球のつかまりが悪くなってショットの方向が散らばってしまいます。

インパクトで加速したクラブヘッドには遠心力が働きます。クラブの遠心力は体から遠く離れていこうとする動きですが、その遠心力に対してクラブをインサイドの方向に振らないと大きなパワーが生まれないのです。

クラブを正しい軌道で振るには、遠心力を上手に活用するコツを把握しないといけません。大切なポイントを整理すると次の3つとなります。

・遠心力最大の軌道を理解
・体の近くでクラブを振る
・右手首の角度をキープ

遠心力と向心力の引き合いが大きなパワーを生む

遠心力を最大にするには、それと同じくらいの「向心力」を働かせることが大切で、そのためにはクラブをインサイドに、つまり飛球線の内側へと振り抜く必要があります。

遠心力にまかせてクラブを飛球線の外側に出してしまうだけではパワーをロスしてしまいます。
外に向かおうとするパワーを内側に引っ張り込むイメージによって、遠心力と引っ張り合う向心力を最大限に引き出すことが可能となるのです。

クラブを目標よりも左側に振り抜けば腕を体の近くで振る感覚が生まれますし、体の回転スピードもアップして、飛びが大きく変わります。
結果的にパワーのベクトルがターゲットに向きやすくなり、ショットの方向も安定しやすいのです。

ただし、インパクトで手首をこねてはいけません。クラブフェースの向きが変わらないように、構えたときの右手首の角度をキープしてスイングすることも忘れないでください。

遠心力に任せてクラブを真っすぐ出そうとするとパワーロスとなり、飛距離が落ちる。
右手首の角度をキープし、体の回転でクラブを左に振ろう
インパクトで手首をこねると軌道がぶれてしまう

1軸のインサイドダウンで飛距離が大幅アップ

シャフトが寝て下りるのはスライスの原因となる

ダウンスイングではクラブをインサイドの方向から振り下ろします。ボールと目標を結ぶ飛球線の内側から下ろすのですが、「インサイド」と聞くと多くのアマチュアゴルファーはダウンスイングでシャフトを寝かせてしまいがちです。

クラブヘッドが極端に低い角度から下りてくるとインパクトでフェースが大きく開き、ボールは右に飛んでしまいます。

最初から目標よりも右に出て、さらに右に曲がるスライスがよく出るという人は大概こうした動きになっています。

シャフトが寝るためにプッシュスライスが生じてしまう悪癖を断ち切るためにも、正しい角度からクラブを振り下ろす動きをマスターしましょう。ポイントは次の3つです。

・トップでは右胸を開く
・シャフトを立てる
・目安は右肩と右ヒジの間

ダウンスイングでクラブを立てる角度を覚えよう

ダウンスイングの正しい軌道は、シャフトを立てるイメージです。「立てる」といっても、クラブを垂直にして下ろすのではなく、飛球線の後方から見たときにクラブが右肩と右ヒジの間を通過するように、斜めの角度から下りてくるのが正しい「インサイドダウン」の動きです。

そのためにはバックスイングでは右の肩甲骨を稼働させて、右の胸を開くこと。右胸がきれいに開いたトップをつくれば、トップの位置から右ヒジを真下にストンと落とすイメージでダウンスイングしやすく、結果としてクラブを適正の角度から振り下ろしやすくなるのです。

トップで右胸が開かず、縮こまった状態ではクラブがアウトサイドから下りてしまうことになりますから注意しましょう。

ゴルフのスイングは自分の思っている以上に、イメージと実際の動きに大きなギャップがあるもの。鏡などを利用し、トップで右胸が閉じないで開いているか、クラブが適正の角度で下りているか、などをチェックしましょう。

1軸のどっしりアドレスで正確な飛ばしが実現する

両ヒザを内側に絞った構えはスエーを引き起こしやすい

アドレスでは下半身の安定感を意識することが大切ですが、両ヒザを内側に絞るように構えるのは逆効果です。

バックスイングのスエーを防ごうとしたつもりが、腰の回転が制限されてかえって窮屈になり、右ヒザや腰が右に流れやすくなりますし、上体が右に動いてしまうエラーも引き起こしやすいからです。

1軸打法のスイングにおけるアドレスのポイントを整理すると、次のようになります。

・両ツマ先を15度開く
・三関節を一直線にする
・両肩を水平にセット

1軸打法では両足ともツマ先を15度くらい開いて構えますが、右足のツマ先を軽く開いておくのは、インパクトからフォロースルーにかけて右腰が前に出すぎないようにするためです。

さらに左ツマ先を開いておくことで、ダウンスイング以降で体重が左足にスムーズに乗りやすくなります。

両肩のラインをなるべくそろえ、下半身は台形をつくるイメージ

下半身は股関節、両ヒザ、両足首などの関節のラインが真っすぐとなるように構えましょう。下半身の三関節できれいな台形をつくるイメージです。

両ヒザを内側に絞るような構えでは、きれいな台形がつくれません。台形のイメージによって下半身がどっしりしますし、腰の回転も制限されませんから動きに滑らかさが出てきます。

安定感があって、スムーズな動きを促すのが1軸打法のアドレスなのです。

アドレスで右手が左手よりも下となるため、右ヒジを手前に引いて右肩を下げなさいとよくいいますが、両肩の高さはなるべくそろえましょう。

右手が下になるぶんだけ、右肩がわずかに下がるのはOKです。そのほうがバックスイングでクラブを立てやすく、1軸スイングのトップがつくりやすくなります。

昔から伝えられているオーソドックスな形を忘れて、自分のスイングに1軸打法の要素を加えていくと多くの新しい発見が生まれます。

下半身が安定し、腰もスムーズに回転するからパワフルなトップに
両ヒザを内側に絞ったり、右肩が下がりすぎたりするとスエ―を招きやすい

取材・文/三代崇
撮影/富士溪和春
協力/久邇カントリークラブ


ドライバーの飛距離アップを実現!「1軸打法」スイングをマスターしよう

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