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NEW・名門ゴルフ場|キングダムゴルフクラブ(埼玉県秩父市)Part3【前編】

リサオの『NEW・名門ゴルフ場』探訪

2019/12/25 リサオ(大隈 里砂)

名門ゴルフ場という言葉があります。名門テニスクラブはあるけど、名門卓球場は聞かないので、たぶんハイソサエティの人々が集まる方便にスポーツを使った名残なんでしょう。イメージは歴史がある、閉鎖的、特権階級。でもゴルフは草っ原で始まったスポーツ。肩肘張らない開かれた名門ゴルフ場も実は数多くあるのです

文・写真・絵
リサオ(大隈里砂)
元超インドア文学少女。遅咲き・狂い咲きゴルファー

コラムニスト、似顔絵作家、イラストレーター、フォトグラファー、翻訳家(英語)として(自称・ひとりスキマ産業)、主にゴルフ業界で活動

プレースタイル:山っ気たっぷり、策に溺れ式
特技:無駄ロブ(不必要なロブショット)
好きなライ:ヘンなライ、下りフック
苦手なライ:フェアウェイど真ん中
好きな言葉:インテンショナル
子供の頃の将来の夢:電気屋さん

オートマチックといふ概念

気がつけば、前回の更新からはや2週間強。ううーん、どうして月日がたつのはこんなに早いんでしょか。トシを取れば取るほど人生加速するって聞いてたけどほんとにそうです。あと、トシを取れば取るほど「どうにかこうにか頑張るぞ!」っていう気持ちが減ってきて、やらなきゃいけないことがちゃんとできなかったときにも「ま、いっか」って自分を簡単に許しちゃうようになります。昔はもちょっと焦ってなんとか踏ん張ってクリアしてきたような気がするけど、最近ではもう、最終的にはこれです↓

いろはカルタの最初がこれ

そう思えばあらかたのことは許せるようになるもんです。あと、ダメな自分を受け入れさえすれば。そしたら罪悪感とか焦燥感とか劣等感から解放される。つまり、開き直れるってことですね。いま、わたくしは自分のグウタラを一般論にすり替えて堂々と開き直っているのです。ああ、そんなことができるようになるのならばトシをとるのも悪くないですわ。それともこれは年齢のせいではなく個人的な性質のなせるわざなのか。ううーん。ま、いっか。

そういえばトシの件でもうひとつ最近わかったことが。昔からクルマの運転が好きで、ゴルフ場に行くのも片道2時間ぐらいならまあノープロブレモだったのが、ここ2年ぐらい急に運転が楽しくなくなってた、というか、移動中すぐに飽きるようになってしまって。熱唱してもダメ。眠いとかダルいとかじゃなくて、とにかくなんかつまんない。そんで、思ったわけです。トシのせいなのか?と。トシのせいで楽しめなくなっているのか?と。それは結構かなしい話ですよ。たいそう好きだったことがトシとって楽しめなくなっちゃうなんて。しかもスポーツと違って「体力の限界」みたいなことじゃないわけだし。かなしいのはイヤだからちょっと考えてみた。そしてひらめいた。オートマ車がオートマチックすぎるんじゃね?って。

きっとそう。なにしろそのとき乗ってたクルマが結構いろいろやってくれる子で、車間を保って追従走行してくれたり設定速度で永遠に進んでくれるACC(アダプティブ クルーズ コントロール)とか、ハンドル持たずにクルマがちょっとでも軌道からズレようもんなら即お知らせしてくれたり、いわゆる運転支援機能がわりと充実してまして。最初のうちは喜んでたわけです。わーラクチン。そしてアンシン。昔SF小説で読んだ自動運転の時代がやってくるんだなあって。きっとそれを心待ちにしてるひとも多いでしょう。事故が減るという意味では素晴らしい世界。なんだけど、問題は自分が果たして超オートマチックな走行を楽しめるかどうか。や、もしかして、今わたしが退屈しているのはまさにそのオートマチックな走行のせいなのではなかろうかと。そう思ったらいてもたってもいられなくなり、そんなタイミングでドンピシャな出逢いがあり、マニュアル車に戻しました。

そもそも、わたしが免許を取得した遙か昔はマニュアル車が当たり前で、「オートマ限定」なんて制度も言葉も概念すら世の中に存在してなかった。今でもヨーロッパでは存在してないですね。ヨーロッパのレンタカーはみんなマニュアル車らしいです。それはさておき、わたしの最初の愛車はシティターボ(MT車)。四角くて小さいやつ。ええと、完全にテレビコマーシャルの影響です。

この子は、高速で80キロ以上出すとハンドルがカタカタいって、それ以上出そうとした日にゃ「あ、あ、う、浮いた。このまま空を飛んじゃう!」って浮遊感が楽しめる(笑)クルマでした。で、その次は、いすゞのジェミニイルムシャー(MT車)。モモのハンドル、レカロのシート。呪文です。2回唱えます。モモのハンドル、レカロのシート。昭和のお友達にはわかってもらえると思います。これも、コマーシャル、そしてキャッチフレーズのせいです。だって聞いてちょうだいよ。これよ。

『街の遊撃手』よ。

ああ、わたし、これ以上のキャッチフレーズを知りません。そしてこれ以上のCMも。特に2台で並走してるバージョンがもう最高なのです。

3台目はアメリカにいたとき、友人が300ドルで売ってくれた、メーカーは忘れたけど10年落ちのステーションワゴン(MT車)。これがね、なんと、ある真夏の日、クラッチ踏んだら床が抜けたという素敵な子で。意味わからないですよね。床が腐ってたのかクラッチ踏んだら床ごと地面に落ちました。クルマの床にポッカリ穴があいたの。なかなか愉快な光景でした。

で、その次のクルマにはオートマ車しかなくて、でもどうしてもそれが良くて(見た目が)、泣く泣くオートマに転向してから30年。てことはつまり、30年ぶりのマニュアル車。しかも選んだのが運転支援装置ほとんどついてないやつ。それだけじゃなく、ドアミラーはクルマ降りて自分で畳む式だし、ウィンドウだってずーっとボタン押し続けてないと全部開かないっていう。さらに後部座席の窓ははめ殺し。いまどきはめ殺し。ほめ殺しじゃなくてはめ殺し。日本語の表現力ってほんとうに豊かで楽しい。英語だと、fixed window ですか。普通ですね。情緒がない。まあそういうですね、時代に完全に逆行するクルマに乗り替えまして、結論。

運転楽しい♡チョー楽しい♡

ああ、トシのせいじゃなくてよかった。ほんとによかった。

あ、よく「MT車なんてもう運転できないよー」ってみんな言うけど、30年ぶりでも自転車と同じで体が覚えてましたよ。初日だけ左足のスネが攣りそうになったけど、すぐに慣れた。新鮮な驚きは坂道でした。オートマのときは自分がいま坂の途中にいるかどうかなんて考えてなかったんだなあって。マニュアル車はググっと下がるからね、自分の立ち位置を知っておくのが大事。今では常に傾斜を感じられるようになりました。あと、咄嗟に反応できるようにと車間をあけるようになったし、効率的にシフトチェンジをするために状況判断も早くなった。なんかいろいろとゴルフや人生に通ずるような気がします。自分できちんと考える、操られるより自分で操ることが大切という。

ゴルフの道具も同じくオートマチックの恩恵を受けられない

そういえば、ゴルフの道具も、オートマチックな大きいヘッドが苦手。そもそも異様な感覚派で小細工がしたいタイプなので、直進性の高いパターとか、どうやってテークバックしたらいいのかよくわかんなくなっちゃう。歴代、ピン型→L字→キャッシュイン(Kronos Golfの『アンカー』)ときてるのでもう後がありません。最も不得意なフェアウェイウッドに関しては、10年前とか、まだゴルフ業界に関わっていない時期、知識ゼロの頃、できるだけ小さいヘッドのものを探しに探して、中古ショップでロイヤルコレクションを発見し、しばらく使ってました。ゴルフ仲間に「オーバースペック」だの「なんでそんな難しいの使ってるの」だの毒を盛られてたけど、気に入って使ってるんだからほっといてくれ。そういうこと言ってくる男性だってマッスルバックアイアン入れてるじゃん。あとフォージドとか書いてあるやつ。つべこべ言わずにみんな自分が気に入ってるクラブを使えばいいんです。常識も、あるべき論も関係ない。自分が使いたいクラブを使ってミスするぶんには全然いいでしょう。なに使ったってどうせミスは出るんだから。ただ、“適正といわれる”スペックのもの使ったらミスのレベルは多少マシになるかな。「適正」と「好み」が合致したら幸せだけど、そうじゃなかったら選び方はいろいろでいいと思う。たとえば「ヘッドが大きいほうが易しい」と言われても、それを易しく感じないひとには易しくない道具なんですよね。そのへん理解して他人様の道具に関してやいのやいの言わないほうがいいです。まあ、分相応っていうけどね、それは確かにあるけど、道具に関してはそういうのから自由になっていいと思う。「身の丈に合わないクラブなんか使っちゃってさ」って誰かに思われたとして、我々には身の丈に合わないクラブを使う自由がある。顔が好きだ音が好きだっていうだけで選ぶ権利がある。

で、わたしの場合は、クルマもクラブも自分で操縦している、操作しているという感覚が大事なようです。結果がどうあれ、それなら楽しめる。結果が良くても勝手にオートマチックに動かされるのはイヤ。まあクルマに関しては世の中はもう自動運転に向かって一直線で、MT車全盛の時代は訪れないと思うけど、ゴルフの道具は回帰というのでしょうか、一周まわって戻ってくる、みたいのありますよね。ドライバーのヘッド体積が460ccまでいって、でも小ぶりなのがまた出てきてるとか。シャフトの長さもそうだけど。そういえば、数年ぶりにドライバーを替えまして、マスダゴルフの440ccのに。調子いいです。しかもディープフェースで四角くて見た目もスキ。そういえばクルマも四角いほうがスキ。ふーむ。どうなんだろ、みなさんも一致してるんじゃないかしら。クルマ選びとクラブ選びの傾向。

ニューウェポンが火を噴く前に

そろそろ『とんがり王国キングダムGC』の話を書きたいんだけども、その前に、前回、久々に石岡ゴルフ倶楽部に行くという話の中で、なんかちょっとひらめいたっぽいって書きましたが ↓↓↓

前回の記事(NEW・名門ゴルフ場|キングダムゴルフクラブ(埼玉県秩父市)Part2)

えーと、そのヒラメキは実践的じゃあなかったです。悪い考えではないと思うけど、必須条件ではないというか、枝葉末節というか。それは体の動きを「止める」ことでタイミングをとるって方法だったんだけど、「止める」って意識はきっとあかんのですね。我々、日々体調やらなんやら変わってしまうわけで、おんなじところで止めてるつもりが止まってなかったり、あれ?全然止まんないよ?ってなったり。

そんで、お初の方々の前で、ニューウェポンが火を噴くはずだったのがチョロったりヒッカケたりしまくって、あ、これは違うなと。まあよく考えたらウエアを重ね着しすぎて体が回らなかったってのもあり。1枚脱いだら振れるようになって、同伴者に「あんた、ヒラメキがどうこう言う前に着るもの考えなよ(笑)」って言われました。ごもっとも。なので、巷で噂の速暖ってやつを買いました。重ね着しなくていいっていうから。1回着たけど、ほんとに暖かくてびっくり。ゴルフ始めた14年前はスキー行くような格好でゴルフしてたのに。ありがとうテクノロジーの進化。びっくりといえば、来生たかお(着すぎ)とか言うようになった自分にもびっくりです。ゴルフを始める前はダジャレ連発のオジサマたちに冷たい視線を向けていたのに、まさか自分が「いやーんバンカー」って叫ぶ日がくるとは。ゴルフおそるべし。

で、その石岡でのラウンド中に、またしても「あ」って思ったことがあって(懲りない)、それはしかし、どこかを止めるのではなく、動かす意識だったので、2日後のラウンドでも非常に効き目があったのです。なんせ不得意なフェアウェイウッドでイッパツ会心のアタリがありまして、あれは間違いなく人生で一番いいフェアウェイウッドのショットでした。いつもどっかでロスしてる力が完全に伝わった強い球で、飛距離も出て、わりと長めのPAR5でパーオンできて涙目。あんな球見たことない。というか打ったことない。もんのすごい快感だった。よく「今日イチ」のドライバーショットさえあればスコアなんてどうでもいいっていう飛ばし屋のひとがいるけど、あと、打った直後に「カンペキ」って自画自賛するひとがいるけど、初めてその感覚がわかりました。「このイッパツ」が打てただけでいいやって。まあその快感とゴルフゲームの組み立てはまた別の話なので、もちろんスコアはまとまらないけど、でもやっぱり飛ばせると楽しいんだなって改めて思いました。なにしろ去年、五十肩でドライバーの飛距離が30ヤードぐらい落ちてたので、もっかい飛ばせて嬉しい。

その後、そのレベルの当たりはないものの、1ラウンドに1回ぐらいは、あの当たりの面影のあるショットが出るので、きっと方向性は正しいはず。できるかどうかは別にして。先日、ゴルフ仲間と「あ!って思っても、それって続かないよねー」と話していたら、上級者の男性も「そうなんだよ。寝たらダメなんだよ。寝なけりゃいけるはず。あなたあんまり寝ないよね。いけるんじゃない?」と。わたしもそう思って意気揚々と徹夜で向かったりしてるんだけど、成功したためしがない。

とんがり劇場:とんがり王国キングダムは練習するのにもってこい

さて、キングダムGC。とんがり君のことばっかり言ってますけど、このコースはそれだけじゃあないんです。ホールごとにそれぞれ特徴があって印象に残るのです。景色が美しいのはもちろんのこと。アップダウンやどんぶらこ、お池や谷超えティーショットなど、バラエティに富んでいるので、いろんなライ、いろんなショットのいい練習になります。しかもプレーフィもひじょーにリーズナブル。近くに住んでたら隔週で行きます。遠くに住んでるけど隔月では行きたい。

まずはとんがり君を心ゆくまで堪能できるアウトコースをぱらぱらと。

3番PAR3の丘(*用語集参照)から見た、とんがり君のてっぺん
  • と、そこから見える6番PAR4のポコポコした樹木たち

  • そして武甲山

NEW・ゴルフ用語集

丘・あの丘:ティーイングエリア
シグネチャーホール間:『シグネチャーホール・間』ではなく『シグネチャー・ホール間』。ホールとホールの間、ホールと全然関係ないとこで印象に残る場所のこと
振り返りのススメ:飛球線方向以外を見る、特に振り返ると驚きの美しい光景が広がってることが多いよ!
どんぶらこ:アップダウンやアンジュレーションのこと
サバンナ系:アフリカのサバンナを彷彿とさせる光景が見られるコースのこと
イケメン:池を見ると平常心を失って力が入っちゃう池メンタル=お豆腐メンタルのこと
ゴルフがちょっと慌ただしい:ヘタの言い換え。上手い人でもヘタな日はある。だからって心底ヘタってことじゃない。そもそもゴルフは上手いヘタじゃない。評価基準は楽しいか楽しくないか、楽しんでるか楽しめてないかだけ
その日暮らし:お悩みや平均スコアを聞かれたときの返事。用例「いやあ、なにしろ人生もゴルフもその日暮らしなもんで」
とんがり君:山でも岩でも、とんがってる物体はみなとんがり君

4番PAR4は山あり谷ありのどんぶらこ。バックティからは激しい打ち下ろし
実際の距離より遠くに感じます
5番の丘に向かう道から見えるポコポコたちからのとんがり君
6番PAR4の丘から見上げるとんがり君のてっぺん
6番はグリーン手前にお池があるんだけど
それが角度によってハート型♡に見えるのです。ぜひパートナーをいざなって、ロマンチック街道を突っ走ってくださいまし
ちなみに同じお池、記憶が正しければ16番から覗くとより一層ハート型♡です。しらじらしく「あ!さっきの池じゃない?こっちからもハートだね♡」って使っていただいて構いません
そして6番グリーンからの振り返り
でもって前回もご紹介しましたが、いよいよ7番PAR4「とんがり君ホール」
嗚呼、なんと神々しいお姿なのでしょう
とんがり君をずっと見ていたいと思ったせいか、グリーン手前のバンカーにイン。この佇まい、炭素冷凍されたハン・ソロが埋まっていそうです
名残惜しさを噛みしめつつ8番ホールに向かう道から最後のご挨拶
そして8番は、山の稜線とポコポコした樹木たちとパンパスグラス(西洋ススキ)とお池の水面が美しいPAR3
  • 左はキケン

  • ピン手前

そういえば、ここからもとんがり君のてっぺんが見えた。けど今度こそお別れです
そして邪悪に美しいお池
パンパスグラス(西洋ススキ)が見事に鏡面反射(正反射)しています
グリーン奥からの振り返り。後ろの組がナイスオン
8番のグリーン奥は、武甲山ポイントでもあります
前半最後。9番PAR5。圧倒的な山並みを胸に刻んで後半戦へ。キングダムGCにはスループランがあるので気持ちが途切れないのが嬉しい

次回【後編】では、後半INコースと、ダムファンに捧ぐオマケプランをご紹介いたします!

ゴルフ場はお決まりですか?

そろそろ新しくしませんか?

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