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フォーティーン 「IF-700 FORGED」デビュー|かつてない中空鍛造アイアンの秘密に迫る! 最終章

中空アイアンの祖だからこそ実現した新たなる構造

2020/04/10 ゴルフサプリ編集部

IF-700 FORGEDには、長年の中空アイアン設計に関するノウハウが活かされている

中空構造の反発性能と、キャビティ構造の寛容性という2つのメリットを融合させた次世代型フォージドアイアンが、フォーティーンが2020年4月17日に発売する「IF-700 FORGED」。中空アイアンの祖ともいうべきフォーティーンが、持ちうる技術を投入し、開発した新しいタイプのアイアンには、どんな秘密が隠されているのか、より詳しく掘り下げる。

長年の中空アイアン製作で培ったテクノロジーを存分に活かして

歴代の中空アイアン設計の技術力が今回の新製品を生み出した

今では各社がラインアップするようになった中空アイアンだが、第1章でお伝えした通り、フォーティーンの中空アイアン製作の歴史は古く、クラブメーカーとして、自社ブランド製品を手掛けるようになってすぐの2002年に「HI-858」という中空モデルを世に送り出している。また、フォーティーン創業者のクラブデザイナー、故・竹林隆光氏は、会社を立ち上げる前に所属していたクラブメーカーで、世界初の中空アイアンを設計していたし、国内有名メーカーからの依頼で、1988年に大ヒットした中空モデルを作り上げたのも竹林氏自身だ。

つまり、中空アイアン設計に関するノウハウに関して、他社に負けない情報量と独自のテクノロジーを持っているということ。それらを存分に活かして生まれたのが、4月17日発売の「IF-700 FORGED」だ。

中空構造を採用して飛距離性能をアップさせた

フェース内部にリブを設け剛性を高めたオリジナル設計

「IF-700 FORGED」はフェース内部に中空部を設けたハイパーキャビティ構造を採用。中空を採用した目的は反発性能を高めることにあった。「中空構造にすることで、軟鉄鍛造モデルの同じロフトのものと比較して、反発性能が高くなり、さらに球も上がりやすくなります。フェース面には、高強度で伸びのいい新素材「ハイパーEメタル」を採用して反発力を高めつつ、中空部分に「コネクティッドコア」と呼ばれるポリマー樹脂を充填させることで、反発性能をルール範囲内に抑え、柔らかな打感を実現させました」とマーケティング担当の池田純氏。

さらに他にはないものを聞くと「フェース内部に「リブ」を設けて、補強している部分ですね」。リブを設けて、剛性を高めることで、効率的にボールにパワーを伝えることができ、安定した飛びへと結びつけることが可能となった。

飛距離性能は高めているが、いわゆる飛び系とは一線を画している

一般的な飛び系アイアンとは目指す部分が異なっている

反発性能を高め、飛距離を伸ばした…と聞くと、いわゆる「飛び系アイアン」という印象を受けるのだが、「IF-700 FORGED」は少し異なる。まず、ロフトが立ちすぎていないのだ。「だから、構えたときの見た目にも安心感があるんです。飛距離性能は求めましたが、ただ飛べばいいというモデルではなく、番手ごとの飛距離差が出せて、アイアンとして求められる機能、自分の思い描いた球筋で目的地までボールを運んで止めることができる安定性。それを実現させたのが、このアイアンなんです」

それぞれのクラブが担う役割をきちんとこなすことができる。それこそがゴルフクラブに求められるやさしさ。特にアイアンはただ単に飛距離が出ればいいというものではない…それがフォーティーンの考える飛び系アイアンということなのだ。

思い描いたターゲットはどんな人?

打感や見た目にもこだわるプレーヤーに向け、あまり形は変えずに機能を盛り込んだ

第2章で、フォーティーンのクラブは必ず、ターゲットを想定して開発されるという話をお伝えしたが、今回の「IF-700 FORGED」はどういった人に向けたものなのだろう?

フォーティーンのモデル名は数字で表されているものがほとんどなのだが、その数字にも秘密がある。今回のモデルは「7」シリーズと呼ばれるカテゴリーに入り、ゴルフに真剣に取り組み、競技にも挑戦するセミアスリート向けに分類される。

その中で、S25Cなどの軟鉄素材を用いた鍛造モデルを好んで使っていたが、「もう少し楽にゴルフがしたい」という要望に応えたモデルが「IF-700 FORGED」だという。

もう少し寛容性を高めて欲しい、でも打感や見た目にはこだわるので、あまり形は変えないで機能を盛り込んだモデルが欲しい。そんな声に応えるべく開発されたのだ。

外見は軟鉄鍛造キャビティアイアンと変わらないことに驚き

中空構造を取り入れていることを気づかせないフォルムもIF-700 FORGEDの魅力だ

「IF-700 FORGED」を最初に見たときに驚いたのは、見た目には軟鉄鍛造キャビティモデルと何ら変わりがない、カッコいいフォルムだったこと。中空構造というと、ポッテリしたシャローフェースを想像してしまうからだ。

商品名「IF」に込めた思いを聞くと「いくつかあるのですが、その一つは「Invisible Function」いわゆる「目に見えない機能」の頭文字です。見た目は綺麗で構造感やネジがついているなどの機能感はあまり見せずに、伝統的な形状なのに、中には機能が隠れているという意味合いがあります。もう一つは英語の「IF」、「もしも」という意味ですね。「もしもこんなクラブがあったら…、もしもこんな機能があったら…、そういった提案型の意味合いも込めました。数字部分が「700」なのは、ゼロのスタート地点との思いがあります」と開発担当者の談話を教えてくれた。

見た目は美しく、伝統的な形状。でも、中には画期的な機能を隠し持っている。亡き竹林氏が、スタッフに伝え続けたクラブ設計に対する姿勢。現在もそれを具現化し続けようとするフォーティーンの姿勢。ベストな14本となるための画期的なアイアンセット。それが「IF-700 FORGED」なのだ。

フォーティーン【IF-700 FORGED】の詳細スペック

モデル#5#6#7#8#9P
ロフト23°26°30°34°38°42°
ライ60.5°61°61.5°62°62.5°63°
FS-90iクラブ長さ(inch)38.37537.7537.2536.7536.2535.75
クラブ重さ(バランス)S396g
(D1)
404g
(D1)
411g
(D1)
418g
(D1)
426g
(D1.5)
430g
(D1.5)
R393g
(D0.5)
401g
(D0.5)
408g
(D0.5)
415g
(D0.5)
423g
(D1)
431g
(D1)

タイミングの取り易さを向上させた、日本シャフトとの共同開発のオリジナルスチール『FS-90i』シャフト。従来仕様から5gの軽量化(S/93g、R/89g)を施し、手元から中間部までしなやかにしなり戻る剛性バランスを実現。

IF-700FORGED#5#7#9
重心高さ19.7mm20.7mm23.1mm
重心距離38.2mm37.2mm37mm
重心深度4.9mm4mm2.8mm
FP4.5mm4.7mm5.3mm
慣性モーメント2225g・㎠

【製品の問い合わせ先】
株式会社フォーティーン
電話:027-387-8714(月~金 10:00~18:00)
ウェブサイト:https://www.fourteen.co.jp/


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