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PING G425LSTドライバーを野村タケオが試打レビュー!

2020/11/13 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

すでに発売になってかなり売れているらしいPING(ピン)のG425ドライバー。3種類のヘッドの中からどれを買えばいいのか悩んでる人も多いことでしょう。僕もまさにその一人です(笑)

僕が悩んでいるのはG425MAXとG425LSTの2種類。捕まりのいいG425SFTは個人的には引っかけが怖いのでパスって感じ。

で、この前スタンダードモデルのMAXをコースで打ったレポートを書きましたが、今回はロースピンモデルのLSTをコースで試してみた感想を書きます!

撮影/野村タケオ

PING G425LSTドライバーの特徴

ゴルフ場で野村タケオがクラブを持って立っている写真

G425LSTというのはロースピンモデル。ヘッド体積は445ccとなり、前作のG410LSTは450ccだったので、ほんの少しだけ小さくなっていますね。MAXよりも重心をフェース側に寄せて浅重心としてスピンを少なくしているモデルです。

MAXよりは少し球が上がりにくくなったり、ミスヒットへの寛容さという面では劣るかもしれませんが、その分左を怖がらず叩いて行けて、強い弾道の出るモデルとなっています。捕まりに関しては前作よりも良くなっているということなので、扱いやすくなっているのかもしれません。

MAX同様ヘッドのクラウン部分にはタービュレーターと呼ばれる空気抵抗を抑える突起があります。シャフトのカチャカチャでロフトは±1度と±1.5度の2段階に調整でき、ライ角もスタンダードとフラットに調整することが可能です。

前作にもあった弾道調整機能もついており、ヘッド後方部の高比重ウェイトを動かすことにより高MOIをキープしたまま好みの弾道に調整することが可能となっています。

ソールデザインはMAXとほぼ同じ

PING G425LSTドライバーをラウンドで打ってみたぞー!

実は僕は前作のG410LSTを使っていたので、今回もやっぱLSTかな~とか思いながらコースで試打しました。

前作よりもヘッド体積が5cc小さくなっているのですが、構えた感じはあまり変わらないですね。打感と打音は前作よりも低めの締まった音になって、打感も柔らかく、かなり良くなっていると感じました。

お借りして試打したヘッドのロフト角は9度だったのですが、ボールは上がりやすいという感じではなく、中高弾道って感じでしょうか。ただ、僕は元から球が高いのでそう感じただけで、もしかしたら球が低い人は少し上がりにくさを感じるかもしれません。

構えてみるとMAXよりは少し小ぶりに見えます。

PINGさんの説明ではG425LSTは捕まりが良くなったとの話でしたが、僕はそれがあまり感じられず・・・。捕まりに関しては前作同様くらいかな。

最初は純正シャフトのALTA J CB SLATEのSで打っていましたが、しっかり捕まってやっとストレート系の球で、普通に打てば曲がり多めのフェードって感じでした。手持ちのTour 173 65Rに挿し替えて打ってみると、弾道が少し低くなって、捕まった時に軽いフェード、捕まらないとまあまあ大きめのフェードって感じになりました。

ヘッドの重さをすごく感じてしまい、どうしても振り遅れ気味になっているような感じですね。ヘッド重量は設計上、MAXとLSTでは同じらしいのですが、何が原因なのかは分からないけど、どうしてもLSTのほうが重く感じちゃう。前作のG410LSTと比べても重いような気がします。

ただ、少しフェードで飛んでいってもMAXと同じか、それ以上の飛距離が出てることが多かったんですよね。しっかりと振れて捕まれば飛距離性能はLSTのほうが高いと感じました。弾道が少し低めでスピンが少ないためにランも出るので結果的に飛んでいるようです。

ロフト10.5度で打ち出し角を少し上げてやるとまだ飛距離が伸びそうな感じもしますね。ミスヒットへの寛容性という面では、さすがにMAXほどではないですが、けっこう高いと思います。

Tour 173 65Rシャフトのアップ写真
Tour 173 65Rシャフトにするとさらに弾道が低くなりました。ALTA J CBよりも短めなので振りやすさはアップしますね

PING G425LSTドライバーはどんなゴルファーに向いてるの?

やはりヘッドが少し重く感じることと、捕まりがあまり良くないことを考えると、ドローヒッターや少しパワーのある人に向いていると思います。

ボールが上がらない人にはちょっとキツイかな。ヘッドスピード的にはやはり42s/mくらいはあったほうが良さそう。

安定したフェードを打ちたい人には良いかもしれませんが、しっかりと捕まったフェードが打てないとただのスライスになっちゃうかも。ドローヒッターが左を怖がらずにしっかりと叩ければ、かなり飛距離が出そうな気がします。

MAXのレポートのときにも書きましたが、ロフトとシャフト選びがけっこうポイントになりそう。ロフトは見栄をはらずに大きめのものを選んだほうが良いと思うし、少し捕まりの良いシャフトを使うといいかもしれません。

ヘッド後方のウェイトをヒール寄りのドローポジションにしたら少し捕まりが良くなりました。

さて、野村タケオはPING G425LSTドライバーを使うのか?

かなり悩ましいとこです。今回MAXとLSTを数ラウンド打ち比べしたのですが、思ってよりもそれぞれに特徴があって難しい。

MAXはやはり安定感が抜群で、予想以上に捕まりもいいし、球も上がりやすい。しかしこのLSTはボールの上がりやすさや捕まりという点ではMAXほどではない。でもボールを捕まえる技術があれば強い球で飛距離を出すことができます。

今回お借りしたのが9度だったので、カチャカチャで1度寝かせるとけっこう良い感じになったので、僕がLSTを買うとしたら10.5度かな~とは思います。

シャフトに関しては少し捕まえてくれるシャフトで使いたいので、ALTA J CB SLATEのSがいいのかなとも思いますが、少し僕的には長く感じるので、0.5インチくらいカットして使うのもありかなと。もしくはカスタムで少し捕まり系のシャフトを挿れて使うのもいいかなと思っています。

実は今回Speeder Evolution Ⅶの569-Sを挿れて使ってみたのですが、これがなかなか相性が良くて好感触でした。

MAX(左)とLST(右)を並べてみた。MAXのほうが少し後ろに長く大きいのが分かります

最終的にMAXとLSTどっちを使うかという結論は出ていないのですが、やはりスピンの少なさと(僕はもともとスピンが多いので)、球の強さを考えると、少しLSTに気持ちが傾いています。10.5度にALTA J CB SLATEのSでいいのかなと。実はもうかなり買う気になっています(笑)

G425MAXの試打レポートも書いていますので、そちらも読んでくださいね~。

こちらもチェック!

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PING G425LSTドライバー SPEC

クラブ名G425 LST
ヘッド素材FORGED T9S+チタン(フェース) / 811チタン(ボディ)
ロフト角9度/10.5度
ライ角59.5度
長さ45,.75インチ
クラブ総重量約306g(ALTA J CB SLATE-S)
シャフトALTA J CB SLATE(R、SR、S、X)、PING TOUR 173-55(SR、S)、PING TOUR 173-65(R、S、X)、PING TOUR 173-75(R、S、X)、ALTA DISTANZA、Speeder EVOLUTION VII(569S)、TENSEI CK Pro Orange(60S)
本体価格(税込)●7万7000円(ALTA J CB SLATE、PING TOUR 173-55、PING TOUR 173-65、PING TOUR 173-75)

●9万200円(Speeder EVOLUTION VII)

●9万3500円(TENSEI CK Pro Orange)

<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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